2013年07月11日

下層民の生き方について

リジー・コリンガム『戦争と飢餓』を読了。河出書房新社2012。食糧をめぐる戦いとして第二次世界大戦を俯瞰した力作である。さしてマニアックな分野とも思えないが4500円。やはり本は高くなる一方だ。

食糧自給率を国単位で考えることの愚かさを改めて思う。少なくとも私にとってはそうだ。自給してなお余りあるほどの資源大国でなければ、いずれにしても戦時下では誰かが飢える。飢餓を植民地や占領地に輸出する場合もあれば、国内での搾取を強化する場合もあるが、私のような都市下層民に充分な配給が廻って来る可能性は甚だ低い。

日本の自給率はカロリーベースで4割程度と言われる。カロリーベースで考えること自体がそもそも無意味なのだが、それはひとまず置くとしても、仮にこの自給率が5割、あるいは6割になったところで、やはり戦争になれば私のところには廻ってこないと考えるべきだろう。

都市下層民の食糧安全保障は「いかにして戦争を回避するか」に尽きる。
posted by 非国民 at 00:29| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご無沙汰で・・・
>4500円。やはり本は高くなる一方だ。
こういうご時世だからこそ「図書館」が便利に使えればなぁと思いつつ、この1年余り九州地方のT図書館関連情報に浸っておりました。

ま、図書館のない田舎出身者にとっては本は買うものであって、借りるものじゃないですけどね。

つっか、非国民さんの書誌知識の源泉はどこにあるのか興味がなくもないです。
Posted by とみんぐ at 2013年07月28日 20:47
それほどの田舎に住んでいる訳じゃないけど、図書館派ではないです。私の場合、電子書籍に興味が薄いことからも明らかなように、本を買うことは「物欲」が密接に絡んでいるようです。
ちなみに、未知の分野を開拓する場合は、本屋を徘徊して適当に衝動買いというパターンが多いですね。
Posted by 非国民 at 2013年07月29日 23:46
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