2015年06月10日

壊れゆく人

あまりにもヒドイ、と思ったのは、この記事。

憲法学者の限界! アメリカが「世界の警察官」をやめた今、日本はどう生きるのかを考えるべき(*)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43645

現代ビジネスは、町田徹の記事が秀逸なので割と眼を通していて、高橋洋一の記事も時折視界に入ってくる。何の因縁か知らないがこの人は安倍政権の擁護に必死で、結論ありきの故に論理が破綻しているなあとは以前から思っていたが、今回ばかりは酷すぎる。いよいよこの人も壊れたか。文系だ理系だの以前に、大人としてどうなのかと思う。憲法の最高法規性は(安倍さんが知らなかったという)芦部信喜の憲法論でも「立憲主義」の最重要事項とされている。高橋さんには悪いが、これは基礎教養の範囲だ。理系だからそんな事は気にしないと開き直られては、世の理系の多くはさぞかし迷惑だろう。

国防のために立憲主義を捨てても良いというのなら、ワイマール共和国の末路と同じではないか。



*まあタイトルの通りの内容なので、はっきり言って読む価値ないです。
posted by 非国民 at 01:07| Comment(6) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「物事の順番をちゃんと守らんと碌なことは起きないよ」というのは、大人なら経験則として身に染みていなきゃおかしいだろうになぁ。
国の政治システムの根幹であるところの「立憲」ということをぶっこわして、いったい何を守るつもりなのやら。

あと、そのこととは独立して、個人的には「自分の意見の良いところを示して相手を説得する」よりも「相手がいかに勘違い野郎か言い募る」ことに力点をおいている人が増えているように見えるのが不安だ。

「あいつらはとにかく戦争をしたい血に飢えたバトルジャンキーだ」と、「あいつらはとにかく国際関係の現実が見えていないデイドリーマーだ」とがいくら声出し合っても民主主義は機能しないし、そりゃ誰に攻められるまでもなく国は亡びるだろうに。
Posted by もぐら似のY at 2015年06月17日 21:57
>「相手がいかに勘違い野郎か言い募る」ことに力点をおいている

というのは今回の私の記事がまさしくそうで、たしかに不本意であるけれど、モノには限度というのものがあると思うのです。高橋さんの勘違いは悪質に過ぎるし、もっと言えば明らかに嘘をついています。

まあ安倍さんの言葉の軽さを見れば、あのレベルになると、議論したところでマトモな答えが返ってくるとも思えないんですよね。

Posted by 非国民 at 2015年06月18日 03:21
いやあ高橋氏は「勘違い野郎」ではなく「曲学阿世」って感じなので、ツッコむのがごく真っ当な反応だと思うですよ。

問題はその向こう側で、
「何でこんな無理筋やってまで安保法制通そうとしてるのか?」
という相手の動機を考えてみること(レッテル貼りでなく、ね)が、民主主義を機能させるために必要なんじゃないかと。
これは法制推進側も然りだけどね。

そうしてかないと、結局数の話になっちゃう。
「より多く自分の賛同者を集めて、相手をたたきつぶす」じゃあ、やってることは戦争と変わんないじゃん、と思うのでございますよ。
Posted by もぐら似のY at 2015年06月18日 10:22
高橋さんの動機はおそらく単純で、維新の会の落ち目がはっきり見えて来たから自民党に擦り寄っておこう、という以上のものでは無いと想像します。

問題は安倍さんの動機で、これが本当に分からない。何度かここに書きましたが、彼のやり方は目的と手段が整合しないんですよね。「いずれは改憲を目指す」のであれば、普通に考えて立憲主義を蔑ろにする態度は明らかにマイナスなんですが、分かっているのかどうかも怪しい。

物事の順番はどうでもいい、とすれば、とりあえず戦争したいというのはあるかも知れません。

現状で、自民党の起草する改憲案が国民投票を通る可能性は甚だ低いわけです。ただこれが、いま現に戦争しているという状況下になれば、現状を追認するカタチでの改憲が通る可能性は結構あります。歴史を知っていれば「その手は古い」と呆れるところですが、案外その辺を狙っているんじゃないかと勘ぐりたくなります。他に思い当たる理由が無いんです。

安倍さんが希求する「戦後レジームからの脱却」とは、突き詰めていえば「ヤルタ-ポツダム体制の否定」なんです。時計の針を戦前に戻す事が出来ない以上、これを実現する方法は一つしかありません。もう一度アメリカと戦争して勝つ事です。そんな事をはっきり言えるわけないので、日本国内だけに向けて適当に威勢の良い言辞を並べているようにも見えます。
Posted by 非国民 at 2015年06月18日 23:54
安倍さんの動機がわからないのには完全に同意。

ただ私の見立てではそんなに深いこと考えてないんじゃないかなあ、「とりあえず戦争」すら考えていないんじゃないかなあ、と思います。

彼は「『日本を取り戻した』名宰相」という未来の(妄想の)名声に酔っているだけで、日本って何、ってことすら考えてないんではないだろうか。
その点「『東アジア共同体』設立の立役者」という未来の(妄想の)名声に酔っていた前々々任者と同種の人間ではないかと。

ほら、酔っぱらいのやることなら「目的と手段が整合しない」のは当たり前でしょ?
Posted by もぐら似のY at 2015年06月19日 10:37
安倍さんの場合、結局は頭が悪いとか取り巻きが悪いとかいう話になってしまうのが、つくづく残念なところです。

世界中でアメリカの戦争に付き合って、かつ今まで通り日本の領土領海も守る、という事になれば、自衛隊の装備と人員つまり予算を大幅に増やすのでなければ話が繋がらないのですが、どこにそんな金があるのかという議論を聞かないですね。つまり安倍さんの妄想には蓋然性が無い。
Posted by 非国民 at 2015年06月19日 16:15
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック