2020年11月06日

google mapsとapple maps

appleのmapsは視認性抜群だが喋り過ぎる。
 
iphoneをカーナビとして使っている。ここ何年かずっとgoogle mapsだったが、ふと思い立ってapple mapsのナビ機能を使ってみた。当たり前だが、色々と違う。

ルート選択

google mapsは裏道・抜け道が大好きだ。この点に関しては、かねてより悪評が高いが、一向に改善される気配がない。裏道大好きの弊害は、すぐに思い付くだけで4つある。

第一に、僅かな時間短縮のために狭い道を運転するのがツライ。私自身はさして苦にならない体質だが、嫌だという人も多いだろう。

第二に、延々と裏道を走るので、行けども行けどもガソリンスタンドが無い、という場合がある。これは時々不便に思う。以前は把握していなかった「広域農道」をgoogle mapsが覚えて以降、特にこの傾向が強い。

第三に、この世にgoogle mapsさえ無ければ余所者など入って来ない筈の生活道路を走るハメになって、地元の人に心から申し訳なく思う。私にとっては、これが最も大きな弊害だ。かなりの苦痛である。

第四に、google mapsは平面図だけで「近道」を判断しているらしく、途方もないアップダウンを余儀なくされた結果、余計に時間が掛かる場合がある。

apple mapsは、ごく常識的なルートを提案して来る。安心度は非常に高い。ただ、往々にして安心度を優先させ過ぎかな、と思う場面もある。この位は良いんじゃいか、という細道を徹底して避けている感じだ。あと、間違えて細い裏道へ入った時に、googleは比較的冷静に新ルートを示してくれるが、appleは、どうあっても幹線道路に戻そうとする執念のあまり、もっとヤバイ道すなわち、そもそも車が入るべきじゃない/入れない道に誘導することがある。ここは要注意。

この新ルート案内、日本語で何て言うのか知らないが rerouting、スピードはgoogleもappleも変わらない。どちらも、ほぼ瞬時だ。

視認性

画面上の地図はgoogleが平面図なのに対して、appleは少し鳥瞰図気味で、右左折が近くなると平面図に切り替わる。これは純粋に好みの問題かなと思う。私はどちらでも良い派。appleの鳥瞰図にもすぐ慣れた。

見易さはapple mapsが断然上だ。何といっても字が大きい。これは本当に素晴らしい。google mapsは、特にnight modeになった時など、なかなか地名が読めない。もちろん私の老眼のせいだ。

apple mapではガソリンスタンドの情報なども分かりやすく表示される。データ通信量はappleの方が少ないらしいので、必要な情報だけを的確に示していることになる。

ちなみに、距離表示の単位は、どちらもキロ/マイルを切り替えられる仕様になっている。

右左折時に表示される平面図は、appleの方が少し縮尺が大きい、つまり拡大表示されているように思う。googleに慣れていると「もう少し先で右折か」と思っていたのが、もう目の前だったりする。右折した先がもう少し見えていると助かるかな、とも感じる。

操作性

ナビゲーションを開始するまでは、apple mapsの方が少し手数が多いように思う。スワイプしないと<Direction>ボタンが出てこなかったりする。ちなみに案内の「開始」はgoogleが<Start>ボタン、appleは<Go>ボタンだ。何かしら設計思想の違いを反映しているのだろうか。

ナビを開始してからの操作性は、appleの方が良い。ルート全体像とナビ画面を切り替える時に、appleの方がタッチする場所が大きい。信号待ちとかでチョコチョコっと確認するには、appleの方がずっと楽だ。ただし、appleはナビ画面に戻るたびに音声案内が入るので、そこがウザい。

新しい道

もちろん地域によるだろうが、出来たばかりの道に関してはgoogleの方がよく知っているように思う。もちろん、googleも全てを知っている訳ではない。何年か前だが、出来たばかりの橋を渡ろうした時はgoogle mapsにmake a U turn!, make a U turn!, make a U turn! と言われ続けた。ちなみにappleは「make a U turn」という言葉を使わない。同じ場面では proceed to the route と言う。

渋滞の把握

これは、どちらも難あり。googleの場合、渋滞の表示がされていても、それがガセネタであることが多い。非常に多い。appleは逆で、実際に渋滞しているのに表示されないことが多い。どの程度の混み具合で「渋滞」とするのか、その定義が違うのかもしれない。いずれにせよ、googleもappleも渋滞の具合を計算に入れた上で最適ルートを決めている筈なので、もう少しどうにかした方が良いだろう。

音声案内

ここは大きく違う。そしてappleは酷い。

もうすぐ左折、という場面で、googleは「200メートル先、左折」しか言わない。in two hundred meters, turn left。単語にすれば6語だ。何年も使っていて不満に思ったことはないので、情報としてはこれで十分の筈だ。

同じ場面でappleは「200メートル先、左折、何々交差点で、県道何々号線を、何々方面へ」と言う。明らかに情報量が多すぎる。そして、これを物凄い早口で一気に言うので、私には殆ど聞き取れない。もちろん、必ず全部を言う訳ではない。交差点名は、名前が無ければ言わない。路線名は、県道とも国道とも言わずに数字だけ言う時も多い。路線番号の読み方は、180号線ならワン・エイティ、108号線ならワン・オー・エイトだ。しかし、その情報は要るのか? 私は、家の近所のそれこそ何百回と通ったことのある道で、apple mapsによって初めてそこが県道であることを知った。

どんなに考えても絶対に要らないと思うのが最後の何々方面。時として何十キロも離れた、目的地とは全く無関係の地名が突然出てくるので、聞き取れる筈もない。

地名の発音はSiriの弱点そのままだ。新宿が「しんじゅぅく」品川が「しなぅあ」になる、例のアメリカンイントネーション。マクドナルドは「まっーなぅ」だ。appleは交差点名を言う時も、この発音で押し通す。頑張って聞き取ろうとしていると「何々東」という交差点を「ナニナニ・イースト」と言っていることに気付いて倒れそうになる。まあ、これに関しては南北だと「何々南」をちゃんと「ナニナニ・ミナミ」と言うので改善中なのかも知れない。問題は、その情報がそもそも要るのか、ということだ。

何々方面への何々は地名ではなく道路名だったりもする。国道14号とか千葉街道とか言う。これも、route fourteenなら稀に聞き取れることもあるが、唐突にービイドァヴニュと言われても、画面上でChiba Kaido Avenueの文字を見るまで私には理解出来ない。そして何度も繰り返すが、この情報そのものが不要だ。

私には in two hundred meters, turn left だけで良い。googleは直前で必ずもう一度 turn left と言って来るがappleは時々これを言わない。

appleの唯一とも言える長所は、左折してすぐ右折という時に、それを必ず言うことだ。googleも大概は言ってくれるが時々サボる。

口癖

googleがmake a U turnと言う場面でappleがproceed to the routeと言うことは既に書いたが、このproceed to the routeはapple mapsの口癖だ。途中でガソリンスタンドに寄ってもコンビニに寄っても、とにかく少しでも道から外れると必ずコレを言われる。あまりに頻繁に言われるので、命令されている気分になる。

google mapsの口癖はcontinue straightだ。googleにおける数少ない不要情報だが、結構な頻度で言われる。黙っていれば100人中100人が道なりに進むであろう側道との分岐とか細い枝道との分岐とかで、continue straightと言われる。言わんでもよろしい。交差点で左折の指示に従って左折した途端にcontinue straightと言われたりもする。全く意味が分からない。

appleは滅多にcontinue straightとは言わない。stay on 何々とかkeep on 何々と言うことが多い。ちなみに、continue straightと言う時にgoogleはcontinueを強調し、appleはstraightを強調した言い方をする。気のせいかも知れないが、私にはappleの方が命令口調に感じる。

Y字路の音声案内

もちろんgoogleはシンプルに「200メートル先、斜め左」としか言わない。 in two hundred meters, slight leftだ。直前でもう一度、slight leftとだけ言う。そして、私にはそれで十分だ。対してappleはin two hundred meters, take a slight left turn と言う。これだけでも既に言葉数が多いのに、その後に何々交差点で何号線を何々方面へが付く。そして、物凄い早口で全部を一気に言う。聞き取れない。200メートルなんて運転していればすぐだから、早口じゃないと言い終わらないという事情もあるのだろうが、それ以前に情報量が多すぎるのだ。こうして記事に書いているのだから聞き取れているじゃないか、と思われたとしたら、それは心外だ。運転中はいつも聴いている音楽を止め、わざわざこれを言いそうな所を通って確認したのだ。

なお、slightについてgoogleとappleでは少しばかり考え方が違うようだ。「ナの字型」の十字路を上から左下に抜けるような場面でappleはslight right turnと言う言い方をする時がある。これはちょっと馴染めない。同じ場面でgoogleだったら、何も言わないか口癖のcontinue straightだ。「トの字型」交差点を上から右下に抜ける時もappleの言い方だとtake a slight left turnだが、これはgoogleならslight leftだ。turnとは決して言わない。いま急に思い出したが、appleが発音するleftはレフトではなくラフトに近い。

分岐に関しては、appleはslightと言う言葉を使わず、「keep on 何号線、何々方面」としか言わない場合がある。これは本当に酷いと思うが、国道から同一番号のバイパス国道が分岐する時でも、平気でそういう言い方をする。画面を見ればすぐに分かることだが、わざわざ音声でも案内するからには右か左かで教えて欲しい。

やはりY字路の案内は難しいのかな。いま走っている幹線道路が緩やかに左カーブしつつ、細い枝道が右前方にも伸びているような場面。黙っていれば100人中100人が道なりに左へ行くところで、わざわざslight leftと言って来る、その頻度はgoogleもappleも変わらない。逆に、このY字路は右か左かわからんぞ、という場面で何も言わない、その頻度も両者変わらない。

案内のタイミング

音声案内は全体にappleの方が早めの印象。googleで今まで聞いた最長は「500メートル先、左折」だが、appleは「1キロメートル先、左折」とか言う時がある。まあ、あれだけの情報量を言わなきゃならんので、どうしても早めになるのかな。にしても、さすがに1キロ手前は気が早い。

直前の turn left もappleの方が早い。googleに慣れていると一つ前で曲がってしまいそうになる。もっとも、googleの直前案内を「遅い!」と思うこともあるので、慣れればappleの方が良いのかもしれない。ただし、appleは直前の案内を時々サボる。そして、直前の turn left はたった二言なのに、やはりappleは結構な早口で、私には命令口調に感じられる。

画面上の右左折指示は、どちらも何キロも前から表示される。appleは10キロまでと決めているようで、それより遠いと「13km, stay on 何々線」と表示される。googleは「13km先、左折」と出る。これはまあ、どちらでも良く、従って字の大きいappleが上。

全体では

視覚情報ではappleが断然素晴らしいのだが、本当にあの音声案内はどうにかならんのか。カナダ英語とかに切り替えたら違うのかな。にしたって、まずは圧倒的な情報過多をどうにかしなければ解決は難しかろう。いつも運転中は音楽を聴いているが、それでもgoogleの言うことは簡潔なので大概分かる。apple mapsだと、全く聞き取れないまま「いま何か言ったぞ」と画面を見ることになる。地味にストレスなのだ。

分からないなら日本語仕様にしろよ、というのは全くの正論だが、それは嫌なのだ。我ながら、どういう種類のワガママなのかと呆れる。
 
posted by 非国民 at 09:37| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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