2009年04月24日

世帯で括ってしまう日本政府の悪癖


少し前のニュースだが、この記事。
定額給付金:DV夫への支給やめて 横浜地裁に申し立てへ(毎日新聞)


だから言わんこっちゃない。私が言った訳じゃないが、この問題に関しては給付金のアイディアが出て来た当初から指摘されていたはずだ。案の定、いくつかの自治体が独自に動いた例を除けば、何の対策もなされないまま今に至っている。

DV野郎に追い銭が行くのが腹立たしいのではない。個人に向けてなされるべき政策(給付金のバラマキを政策を呼べるかどうかは怪しいが)を世帯で括ってしまう理不尽さが私は気に入らないのだ。

そもそもは、何でもかんでも世帯単位でしか物事を考えられない日本の役所のあり方が問題の根源である。いい加減に日本政府はこの悪癖を改めるべきだろう。
posted by 非国民 at 23:35| Comment(4) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月23日

出入国管理法違反に時効を設けてはどうか

素人の思いつきなので、いろいろ問題はあるだろうが、出来ないのかな。

不法入国や不法残留といった出入国管理法違反に関して、これをその「状態」ではなく「行為」を咎めるものとして、例えば3年くらいで公訴時効とすればどうだろう。そうすれば、日本で生まれた子どもが中学生になろうかという頃になっていきなり退去を強要されるなんて馬鹿げたこともなくなる。

それほど無茶な思いつきではないだろう。一定期間にわたって違反を放置して来たのは入管や警察つまりは日本国政府の怠慢でもある訳だし、それまで発覚しなかったのは、裏を返せばそれだけ真面目に暮らして来たということでもある。だったらもう追い返すのではなく、正当な住人として迎え入れて税金を取るなり何なりしたほうが得ではないか。

入管法の違反は確かに犯罪ではあるが、これといって直接的な被害者がいるわけでは無い。国家が国家であるための根拠が脅かされるのだと、強いて言えば言えなくもないが、被害というのとはちょっと違う。彼らが市民社会のメンバーとして真面目に暮らしている限り、誰かに不利益をもたらすわけでは無いのだ。蕨の街を練り歩いた醜悪な連中なんかは自分たちが被害を被ったと主張するのかもしれないが、ああいった連中は結局のところ日本人だけで日本列島に住んでいたいと思っているだけで、その主張は法律とか人権といった議論と根本的にレイヤーが違う。要するに馬鹿なのだから放っておけば良い。

私有地の不法占有や家賃の滞納といった、明確に被害者の存在するケースにおいてさえ、「現にそこに住んでいる」という既成事実は「居住権」を発生させる。今すぐ出て行けなんて無茶は通らない。借地借家法は大家泣かせの法律として知られるが、そもそもが大家を泣かせてでも店子の権利を守るのが法律の目的だから当然なのだ。

いったい何のために法律があるのか。人のために法律があるのであって、その逆では決してない。そう考えれば、入管法には時効があってもおかしくないと思う。
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2009年03月25日

千葉県民は八ッ場ダム計画を止められるのか

 
今週末には千葉県知事選挙。他県の住人にとって最大の関心事は「イロモノ知事の流行はまだ続くのか?」であろうと推察する。このままでは遠からず日本地図はイロモノ知事で塗り尽くされるのではないかと私も心配だが、実はもう一つ、他県の住人にも少なからず利害関係のある争点が存在する。八ッ場ダム計画の是非だ。

八ッ場ダム。群馬県の吾妻川に予定されている巨大ダムだ。表向きは利根川流域一帯の治水及び南関東一円の水需要に応える、というのがダムの目的になっていて、計画では千葉県も多額の金を出すことになっている。千葉県民の税金だ。

ダムは要らない、だからこの金は無駄だ。そう主張する候補が出て来たことで、この問題が千葉県知事選挙の争点にもなっている。千葉県が一切金を出さないと言い出せば、八ッ場ダム計画の縮小あるいは中止にも繋がる可能性がある。これはちょっと面白い。千葉県民の(あまり当てにはならない)良識が、世紀を跨いだ愚行、八ッ場ダム計画を止められるかも知れない。

のだが、各候補者の公約を見ると・・・

スポーツ筋肉バカ森田さん以外の全員が八ッ場ダム計画の中止を求めると明言している。こはいかに。確かに争点にはなっているが、これでは票が分かれるだけではないか。

もはやスポーツ筋肉バカ森田さん以外なら誰でも良いと悟り切って、少しでも勝ち目のありそうな候補者に票を投じるしか無いのかな。しかし、そうはいっても喫煙者を更に迫害すると公言する自民党無所属の西尾さんも勘弁して欲しいしなあ。でも彼は八ッ場ダム中止を公約のトップに掲げてるんだよなあ。

まったくもう決選投票の無い哀しさよ。なんて言いながら、私はもう投票済ませちゃったけど。
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2009年03月16日

笹川尭さんの不可解な品性

自民党総務会長、笹川尭。今さらこの人の迷言に驚くほどのこともないのだろうが、やっぱり気になる。ちょっと前にニュースにもなった倉敷での発言。
国会議員もどんどん女性が出てくるといい。いいんだけどね、やっぱりちょっと、あまり上品ではない、と思います」

今も昔も男の国会議員は数多いが、彼らは上品なのだろうか。残念ながら「あまり上品ではない」と私は思うが、笹川さんの見解や如何に。

案外、笹川さんはそれを否定しないのではないか、という気もする。要するに「男の下品な国会議員は構わないが、女の下品な国会議員には感心しない」というのが笹川さんの本根ではないかと、以前の言動からしてもそう思われてならないのだ。

男たちの飽くなき支配への欲望は、こういった形で噴出するのかと、暗澹たる気分になる。

ところで笹川さん自身は、自分のことを「上品な国会議員」だと思っているのだろうか。是非とも聞いてみたい。
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2009年02月08日

アイスランドって、ちょっとカッコイイ

アイスランドで初めての女性首相が就任した。同性愛者であることを公言する初めての首相でもある。もちろん世界でも初めてだ。こういう快挙が実現してしまうアイスランドって、素直にカッコいいと思う。

たしかに今アイスランドの経済はガタガタで相当ヤバい事になってるし(もはや全ての銀行が国有化されてたりして、その辺は結構ダサイ)、住んでる国民もそりゃいろいろ大変だろうけど、ガタガタついでのどさくさとは言え、同性愛者の首相だ。凄いじゃないか。

同性愛者を公言する国会議員でさえ世界に数えるほどしかいないのだから、アイスランドは今世界で一番ススンデいるのだ。このカッコよさって、案外「国益」に通じるんじゃなかろうか。例えばノルウェーのニシンとアイスランドのニシンが同じ値段で売ってたら、ちょっとアイスランドのニシンを喰ってみたいと私は思う。ノルウェーに何の恨みもないけれど。
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2008年12月26日

景気対策としての再分配

私のように景気の外にいるものには実感し難いが、随分と景気が悪くなったようで、確かに今月に入ってからでも少なからぬ人が職を失っている。

何となくの人気だけで担ぎ上げられた麻生さんは、人気が無くなったら何も残らないので景気対策に躍起だが、どうもピントがずれているように思えてならない。私が言うもでもなく既に評判の悪いバラマキ給付金もそうだ。効果が皆無だとは言わないが、同じバラまくにしてもやりようがあるだろうに。私だって生活は苦しいが、それでも1万円やそこらでどうしても必要なものがあれば、それを買えるくらいには幸運にも稼いでいる。だから私にバラまいても効果は無い。

少なくとも、バラまいた金が使われなければ景気対策にはならないのだ。降って湧いた金を確実に使う人とは誰か、それを考えなければならない。まず思い付くのは、とにかく今日飯を食う金が無いという人。それから、病気にかかっていて治さないと仕事もできないが治療を受ける金が無いという人。ちょっと考えれば他にもいるだろう。例えば、仕事をしたいけど面接に着ていく服が無いという人。あるいは定職に就きたいけど一月後の給料日まで暮らす蓄えが無いから日雇いを続けている人。まだまだいるはずだ。

ホームレスの救済などは、本来憲法にも明記された生存権の問題なので、景気が良かろうが悪かろうが行政の責任でやるべきだが、現状では生活保護の機能があまりにも不十分だ。家を失い「住所」を持たぬ人は生活保護を受けられない。年金も雇用保険も受け取れない。投票も出来ないし、自転車の防犯登録すら出来ないのだ。そうして社会との紐帯を半ば以上失った人を、労働者であり消費者でもある社会のメンバーとして再び回収することは、単なる福祉としてではなく景気対策としても意味のあることだと思う。もちろん、それを場当たり的なバラマキでやるのは正道ではないが、どうせバラまくのなら、少しは考えるべきだ。

もっと言えば、適正な富の再分配こそが景気対策なのだとも言える。例えば私はボロ車を一台持っている。私の10倍の年収を稼ぐ人は世の中にいくらでもいるだろうが、そういう人が車を10台買うのかといえば、そんなことは無い。単純に考えれば、10倍の値段の車を一台持つのだろう。そして、10倍の値段の車が一台売れたとして、それが10倍の人数の労働者の生活を支えるかというと、決してそんなことは無いのだ。極端な富の偏在こそが、景気を閉塞させている大きな要因だと言えるだろう。
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2008年12月08日

家業に向かない人もいる

麻生さんの支持率が凄いことになっているようで、何を今さらという気もするが、昔日の総裁選で彼を担いだ連中も、まさかここまで馬鹿だとは思ってなかったのかなあ。

私自身は麻生さんに何を期待していたというわけでもないので、今さら言うことも無いのだが、それでもあの頭の悪さには驚いた。基礎学力の無さもさることながら、ボキャブラリーの貧しさ(あるいは偏り)が尋常ではない。思ったことを口にするなとは言わないが、もうちょっと言い様がなかったのかとか、よりによってそのタームを使ってしまうのかとか。失言にも色々とレベルがあるが、彼の場合にはその幼稚さに呆れる他ない。

要するに政治センスが無さ過ぎる訳で、それもここまで顕著だと「政治に疎い」とさえ言える。結局は家業として継いだだけで、麻生さん自身は政治に何の興味も持って無いのだろう。そう思わざるを得ない首相を見るのは、もちろん初めてでは無い。
posted by 非国民 at 04:22| Comment(4) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

ちょっと思った

アメリカ人の浮かれ騒ぎ様を見るにつけ、選挙をやって政権が変わるというのは、それだけで景気対策になるんじゃないかなあ。ま、どうせ私は景気の外にいるんで関係無いけど。

それにしても、あれだけ国を挙げて馬鹿げた戦争をやっておいて、今度はその戦争に反対した奴が大統領になるんだから、なんだかんだ言っても、アメリカという国はやっぱり凄えなあと思う。
posted by 非国民 at 02:00| Comment(3) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月29日

景気の外

このところ景気が悪いそうで、巷では株価下落だの円高だのと大騒ぎだが、私のような流浪の非国民には全く実感がない。それがどうした、という気分だ。

そもそも、ここ何年か好景気が続いていたのだいうのが私には信じられない。少なくとも自分自身の暮らしを顧みれば全くそんな兆候は無かったわけで、何を根拠に景気が良いとか悪いとか言ってるんだか不思議でならない。

私個人に関して言えば、仕事が無かったわけではなく、それなりに仕事があって働いているのに一向に豊かさを感じられなかったのだから、実は問題は深刻だ。確実に物価は上がっているのにギャラの相場は変わらないという理不尽な現実。これのどこが好景気だったのか。

そんなわけで、ここへ来て不景気だ不景気だと騒がれても、私にはさして関係無いんじゃないかと思ってしまう。今さらこれ以上暮らし向きが悪くなるとは思えない。もちろん、株価が上がることで私の暮らしが楽になるとも、全く思えない。やれ景気対策だ財政出動だと威勢の良い声は聞こえて来るが、株価が上がったからって、それが一体何なのさ。そんなことのために税金払ってる訳じゃないぞと言いたくなる。

私は、景気の外にいるのかもしれない。
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2008年04月22日

不合理な排外主義

少し前のニュースだが、電源開発(Jパワー)株の買い増しを計画しているTCI(ザ・チルドレンズ・インベストメント・マスター・ファンド)に対して、日本政府が計画の中止を求めている。

電源開発株 外資買い増し認めず 「公の秩序妨げる」(北海道新聞4/16)

どう考えても、これは不合理な排外主義だ。そう言われても仕方がないだろう。

電源開発の事業が、国民生活に密接に関わる公共性を持っているという点は、私も同意する。乱脈な経営によって同社の事業が継続不可能という事態にでもなれば、影響は甚大だ。それを「公の秩序」と言うのも分かる。だが、そのことを根拠に国外の投資家だけを規制するのは合理的とは言い難い。何故なら、株主が国内の投資家であっても、そのリスクは何ら変わらないからだ。

突き詰めて考えれば、株主が日本人だろうとイギリス人だろうと他のどこの人だろうと、株主が株主として振る舞う限り、想定される事情は変わらない。電力供給に支障を来す懸念があると言うのなら、その懸念は、電源開発を安易に民営化し株式を公開した時点で不可避だったのだ。それに、今でも既に電源開発株の4割は国外の投資家が持っている。TCIの持つ1割が2割に増えることが、そんなに脅威だろうか。

勧告を決定した外為審の部会長は「TCIは3−5年の短期的な利潤を優先する可能性がある」と言っているが、何の理由にもなっていない。日本国内の投資家は短期的な利潤を優先しないのか。そんな筈はあるまい。気持ちは分からないでも無いが、国外の投資家だけを排除して済む問題ではないのだ。

そもそも日本人の株主は、株主である前に日本人なのか、それとも日本人である前に株主なのか。建前上は後者であると前提するのが資本主義の鉄則だ。国外の投資家だけを脅威と認識することには合理的な根拠が無く、従って、不合理な排外主義だと言わざるを得ない。
posted by 非国民 at 01:57| Comment(2) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする