2015年05月28日

食い合わせの学習

とある酒蔵さんから酒粕を頂いた。

どうして良いのか分からないので適当にネットで調べたら、オーブンで焼いて醤油を垂らすと旨い、と書いてあった。他にも色々とレシピがあったが、これが一番簡単そうだ。さっそくやってみる。

なるほど、これはなかなかイケル。酒のツマミにちょうど良いので、焼いた酒粕を齧りながらバーボンを飲んでいたら、夜半過ぎに頭が痛くなってきた。これは、例のあれか。やっちゃいけない組み合わせというやつか。大概のことはネットで調べられる時代だが、自分で試してみないと分からない事もある。

ただの飲み過ぎかもしれないけど。


【追記】
上の記事を書いた後で、酒粕を齧りながら日本酒を飲んでいたら、やっぱり頭が痛くなってきた。この男、本当に学習しているのだろうか。

posted by 非国民 at 19:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 食物、飲物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月01日

年度末に深酒

素敵な梅干が手に入った。

田舎に住んでいるという自覚は薄いのだが、車でちょっと行くと農産物の直売所があったりする。ふと魔が差して立ち寄ってみれば、昔ながらの梅干これあり。

最近の梅干は塩分控えめが流行りだが、コイツは違う。原材料は「梅、シソ、食塩」。それでいて賞味期限は来年だ。そのガッツリした味わいこそ酒のツマミに相応しい。

クリームチーズと合わせるとスコッチウイスキーが滅法旨い。寿命の縮む至福。
posted by 非国民 at 00:12| Comment(8) | TrackBack(0) | 食物、飲物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月22日

毒を喰らわば海まで

半ば自棄になっての連投。自棄の生じたる所以を専門用語で役割期待と言う。

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名にし負うジャパンフーズ。今回のブツは海サイダー。

やはり飲むのか。

生きていれば思い通りに行かない事も多いが、死んでしまえば、もっと思い通りに行かないような気もする。楽に生きるのと楽に死ぬのとでは、どちらが難しいか。

死後の世界を考えるなと釈尊は説いた。

死んだ後の事は分からない。
誰にも分からない。
どんなに考えても分からない。
分からない事を考えるのは時間の無駄だから、
そんな暇があったら、この世界でどう生きるかを考えよ。

釈尊の教えは簡潔にして深い。

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余談が長いのは、もちろん飲みたくないからだが、書き始めてしまった以上、いつまでもこうしてはいられない。グラスに注いで、ああ前回と一緒。オベーションのウクレレを見た時のような「やっぱり」感。されば意を決して一口。

     お、意外に普通のサイダー。。。。

  普通のサイダー。。

サイダー。

ああ何とゆう事でしょう、これはサイダーだ。一瞬だけ普通のサイダーかと思わせておいて、絶妙の半拍遅れで激毒香が押し寄せるのが今までのパターンだったので、10秒ほど固まってしまった。

来ない。何故か今回に限って来ないぞ怒濤のアレが。慌てて缶裏に記載された原材料を確認すると、そこには「食塩」。まあ海だからなあと思いつつ、改めてじっくりと味わうと、そこには微かな汐の味が、いや普通のサイダーだ。これでは記事にならない、もうこんなに書いてしまったのに。

再び缶裏を凝視する。「千葉県の海水よりつくった塩をひとつまみ」と明記されている。私が飲んだのは海サイダーで間違っていない。が、いつまで待っても海の香りはやって来なかった。

海の塩を入れてここまで真っ当なサイダーを創るメーカーが、どうやったら果物をあそこまで不味く出来るのだろう。人の営みの奇怪なること、ついぞ底知れず。埼玉県民は海が無い事を悦ぶべきや否や、そんな事にさえ思いが及ぶ深夜の一杯であった。
posted by 非国民 at 02:06| Comment(11) | TrackBack(0) | 毒物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月18日

問答無用のイチゴ毒

長い浮世に短い命。色々と試してみたいとは思いつつ、さすがに不味いと分かっているブツにはおいそれと手が出ない。

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名にし負うジャパンフーズ。

これこそもう不味いに決まっているわけだが、何故か眼の前にある。眼の前にある理由は至極単純で、先日遭遇したジャパンフーズ工場至近の道の駅で売っていたからだ。良く考えると理由になっていない気もするが、生きていれば思い通りにならない事も多い。

道の駅というのは、何時の間にやら随分と増えたようで、今では日本各地に千カ所以上もあるそうな。運転していると近くを通る事は珍しくないが、私は滅多に入らない。大体ロクなものを置いていないのだ。

全てとはいわないが、殆どの道の駅は、何らかの補助金によって成り立っている公共事業であり.....公共事業であるが故に積極的に利益を上げようという動機が薄く.....従って魅力的な商品に乏しい.....とまあ、要するに日本の補助金行政が推進する駄目サイクルの一症例である。こうやって地方は更なる摩滅へと向かうわけだが、滅多に入らない道の駅にわざわざ立ち寄ったのは「ジャパンフーズ至近」というその立地に「嫌な予感」がしたからだ。

予感は見事に的中し、いま私の眼前にある房総サイダーいちご風味。いつまでも政治の不毛を嘆いているわけにもいくまい。意を決してまずはグラスに注いでをををなんと

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無色透明の炭酸であった。

せめて何かしらイチゴっぽい色を付けようとは思わなかったのか。さすがは低脳県限定の老舗毒なれば。よもやグラスに注いで飲む酔狂人がいようとは敵も考えなかったか。

果たしてその味は、予想を遥かに潜る酷さであった。どうせ不味いんだろう、人工的なイチゴ香料に咽せるんだろう、とは思っていた。思ってはいたが、その攻撃における「人工的」な采配を、まだまだ私は読み切れていなかったのだ。かき氷で攻めてくるか、歯磨き粉で攻めてくるか、敵の戦略は精々その程度だと踏んでいたのだが、口腔に揮発する現実はそのどちらでもなかった。

これは全く新しい、今まで体験した事の無い、それでいて間違いなく人工的な、微かなイチゴ風味である。そして果てしなく不味い。やたらと強気な炭酸が漏電のようにビリビリと舌を刺す。

日本人は、これほどのことをやり遂げられるのだ。その感慨に深く浸るべく、是非とも御一飲あれ。
posted by 非国民 at 21:39| Comment(3) | TrackBack(0) | 毒物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月03日

米の酒は旨い

数日間の謹慎もとい節制を経て、足首の捻挫は概ね完治。とはいうものの、相変わらずさしたる仕事も無く、再び酒を飲む毎日。

日本酒を飲んでいる。もとより米の酒は好きなのだが、この何年か家で呑む事は控えて来た。金が掛かって仕方がないからだ。

今回も

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こうするつもりが

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あっという間にこうなり、己の未熟さを深く思い知る。

でもやはり旨いものは旨い。

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番茶のような色合いだが、これは赤米を使った酒。程よい酸味と甘味が素晴らしい。

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これは20年ものの古酒、木戸泉の「古今」。どっしりした重厚な原酒を醸す蔵元なので、熟成によって深みのある渋い味わいになる。口当たりは極上の紹興酒に近い。なかなか立派な値段なので、本当はちびちび飲みたいのだが、いや本当に旨い。

日本に住んでいて良かったと思える希少な瞬間だ。
 



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2015年02月24日

断酒

先週の仕事で軽く足首を捻ってしまった。

若い頃なら何でもなかったんだろうが、あいにく往事とは体重が違うのだ。トレーニングで鍛えて体重が増えたのなら筋肉に伴って骨や靭帯も太くなる。残念ながら私の場合はそうではない。自分で思っている以上の負荷が掛かったようだ。歳をとって治りが遅いせいもあろうかと思われる。

さほどの痛みは無く、階段を下りる時にちょっとつらいな、という程度。とはいえ、捻挫である事に変わりはなく、酒は控えた方が良かろうと、かれこれ三日、酒を飲んでいない。近年では稀に見る記録だ。

酒を抜いたら体調も良くなるんじゃなかろうか、と思いきや、全くその兆候は無い。何故だ。
posted by 非国民 at 13:59| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月20日

既知との遭遇

ほぼ例年の事ながら2月は暇だ。

さしたる仕事も無く、日本の未来は愈々暗く、久しぶりに海でも眺めようかと茂原街道を下っていたら、ソレは突然視界に入って来た。

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ジャパンフーズ。

本ブログで幾度となく取り上げて来た、房総を代表する毒物ドリンクメーカーだ。最近ではこれ
http://feiguomin.seesaa.net/article/146466469.html
思ったより最近ではなかったな。ちなみについ先日、とある友人より「毒物ネタをもっと書くべきだ」と催促されたばかり。

初めて目にする工場は、予想を遥かに越える大きさで、あろう事か堂々と看板さえ掲げている。むろん看板のあればこそ私にも認識出来たわけだが。

それにしてもまあ白日の下にジャパンフーズ。

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何と言うか、もっとこう「闇の密造組織」みたいな感じを想像してたんだけどなあ。軽くがっかり。そして九十九里の海は狂ったように荒れていた。
posted by 非国民 at 05:16| Comment(6) | TrackBack(0) | 毒物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月06日

変わらないカタチ

今さらながら巷で話題になっていた白井聡『永続敗戦論』を読む。強烈な既視感とともに。

著者本人が何度も「既に何度も繰り返し論じられて来たことである」と言う様に、ほぼ全編を通じて新たな知見はなく「その話はもう何度も聞いた」感が湧き続ける。

だが一方で提起された問題が解消したわけでは全く無く、問い続けること自体は実は今でも必要なのだ。そういう意味では、こんな論者がいた方が良い。まして状況は悪化する一方で、倒錯した「この国のカタチ」から目をそらしたまま安穏と生きる余地は殆ど残されていないのだから。

私たちはいつまで無能な政府に耐える事が可能なのだろうか。
posted by 非国民 at 21:27| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月05日

究極のハードSFは意外にしっとりした読後感。

グレッグ・イーガン『ディアスポラ』を読了。ハヤカワ文庫2005。巷のレビューには「SF史上最も難解な作品」だの「イーガンファンよ喜べコレは今までで一番読み難い」だのと相当な言われ様だが、本当にその通りだ。例えて言うなら、ミモレットとか鰹節みたいなジャンルなのかな。極上品ほど堅い。

読み難い理由はいくつかある。例によって些かひねくれた構成もさることながら、未来の技術や概念が全く説明なしにいきなり出て来る。きっとこういうことかと推測しながら読み進む事になる。簡単に外挿出来るほど近い未来の話ではない、にもかかわらずだ。それから個人的には数学的な思弁について行けないというものつらかった。リーマン空間とかフーリエ変換とか、ごく当たり前に出て来るんだけど、もう覚えてないんだよ本当に。ああ情けない。

なんだかんだ言って、私自身はほぼ一月ほど掛かってコレを読み通した。読み通した自分を「軽く凄い」とさえ思うが、でも一方で、間違いなくそれだけの価値はある。読んでよかった。

一つのテーマを追い求めて行くというスタイルではなく、むしろ様々なエピソードの集積として本書は成立しているのだけれど、生命というものの有り様に関するイーガンの考え方がとにかく独特で面白い。特筆すべきは短編「ワンの絨毯」にも出て来る<オルフェウスのイカ>。自己触媒的に生成し続ける巨大分子が自然発生的なチューリングマシンと化し、その中でソフトウェアとして進化し意識を持つに到った<生命>。外界の物質的な世界とはいかなる意味でも関わりを持たないこうした<生命>が、本書では奇特な例外としてではなく、むしろ普遍的な一般性とともに描写される。硅素生物がどうこうという話とは、色んな意味で次元が違い過ぎる。

異質な生命とのコンタクトという点では『ソラリス』にも通じる点があるけど、本書の場合、そもそも私たちの馴染んでいる「肉体人」がほぼ登場しないので、世界観としての類似は薄い。『ディアスポラ』は肉体人のコピーとしてではなく最初からソフトウェアとして産み出された主人公の、宇宙の果て(無限に存在する可能世界の中の一つの果て)にまで到る冒険譚だ。

長い長い(の200乗ぐらいか)旅の果てに突如訪れるエンディングの味わいが、とにかく良い。驚愕のどんでん返しではなく、むしろあっさりした終わり方ではあるのだが、全く予想していなかった結末であるにもかかわらず、ああやっぱりこれ以外には無いよなあ、と腑に落ちる。コンタクトしないで終わるファーストコンタクトもの、というか、もはや何をもって「コミュニケーションの成立」とみなすかが問われる次元にまで到る旅だ。些か煙に巻かれた感はあるが、そのしっとりした読後感は、内容的にはほぼ無縁ながら安部公房の『密会』に近いと感じた。

唯一にして最大の不満は、こんなに読み難くする必要があったのか、という点だ。
posted by 非国民 at 02:04| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月10日

女の姿が見えない

毎年、というわけではないが、この時期には企業の賀詞交換会みたいな仕事が舞い込んで来る。名の通った大企業だと有名ホテルの宴会場で盛大に行われたりするわけだが、何百人も集まっていてほぼ全員が男、という場合が少なくない。

異様な光景だ。おかしいでしょどう考えても。

参加している当事者がその異様さに全く気付いていない風を見るにつけ、そんなビジネスはいすれ長くは続くまい、と思ったりする。
posted by 非国民 at 00:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする