2014年12月13日

明日は投票日

一足早く期日前投票を済ませた。非国民を名乗っていても実は国民なので私には参政権がある。主権者が主権を行使し得る限られた機会を逃してなるものか。

商売柄、日曜日が空く事はまず無いので、もうずっと前から期日前投票だ。選挙が近くなると「あ、今日暇だし行っとこう」という感じで出掛ける。今回なんかずいぶん遅い方だ。

昔に比べたら期日前投票の手続きはずっと簡単になった。というか、もはや「手続き」と呼ぶほどのものも無い。行きさえすれば五分と掛からない。それでも投票率がさして上がらないのがこの国の不思議。圧倒的に多数の議席を与党が持っている場合、棄権は限りなく信任と同義なのだが、その事をみんな分かっているのだろうか。投票しないという行為は、「何もかも今のままで良い」という積極的な意思表示に他ならない。

違うと思うのなら、明日こそ投票しよう。政治を変える手段はテロか革命か選挙ぐらいしかないのだから。
posted by 非国民 at 21:42| Comment(10) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月12日

七千年の孤独

グレッグ・イーガン『順列都市』を読了。これは凄い。

SFは結構好きで、生半可ながらも結構読んでいるつもりだが、この作家の事は知らなかった。こんな凄い作品を何で知らなかったんだろう。でもまあ、生きているうちに読めて本当によかった。

遠山啓の『無限と連続』という本が岩波新書から出ている。岩波新書では珍しい数学の本だ。私が高校生の頃、ということはもう30年も昔だが、当時既に名著と言われていたから、数論の世界では古典的なテーマではある。

さりながら、純数学的な意味における「無限」を突き詰めたSF作品はごく少ない。『順列都市』は、その数少ない中にあって、紛れもなく傑作だ。ただし読み難い。端的に言って『カラマーゾフの兄弟』ぐらいには読み難い。正直に言うと、私は二度読んだ。

同じ本を二度読みするのは、まあ無くはない。が、読み終わってすぐに「もう一度読まねば」という気にさせられたのは、多分初めてだ。それぐらいの濃さがある。思弁の緻密さもあるが、明らかに意図的と思われる構成の難解さ、プロットの拡散具合について行けず、一度目はよく分からないままに読み続けた。ところが、よく分からないながらも「今とてつもなく凄いものを読んでいる」という事だけは分かってしまったのだ。珍しいパターンだと思う。そしてもう一度読み、やっぱりコレは凄いのだと確信する。「この宇宙」が終焉してもなお存在し続けるという掛け値なしの「不死」、ここまでの無限を描いた小説を他に知らない。

大雑把なジャンルとしてはサイバーパンクの系譜に入るんだろうけど、作者の強靭な想像力は明らかに「サイバーパンクのその先」に達している。「デジタル情報としての意識」を極限まで追求し、問い詰めた芯に残るのが、あら何と不思議、削ぎ落としても落とし切れない人間の「業」の哀しさ、切なさだったりする。このあたりはフィリップ・K・ディックの味わいに通じるのかな。

実は1994年の作品だったりするのだが、今からでも絶対に読むべき。記事タイトル「七千年の孤独」が何を意味するかは、読めば分かる。
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2014年12月10日

今度こそ

どうにか歯医者通いが終了。話は8月から始まったのだから、結構な大イベントとなった。

さあこれでシイタケ以外ものは大概食べられる。終了記念という訳ではないが、ちょっと旨いものでも喰おうではないかと牡蠣を買って来た。安かったので。あと白菜。これも安かった。

日本人の常識として、牡蠣と白菜なら味噌仕立てで鍋、というのは理解しているが、あいにく味噌という文化を(もちろん味噌そのものも)持ち合わせていないので、トマトで煮込んでパスタソースにした。塩だけの味付けだが、これがなかなか美味。白菜の芯に近い白いところ、これを小さめに刻んでトマトで煮ると、私の脳はタマネギと錯覚する。ちょっと面白い発見だった。

この調子だと、今年は一度も米を炊かずに終わりそうだな。
posted by 非国民 at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯医者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月30日

まさかの続編

歯医者通いも一段落。

と思ったのも束の間、今度は反対側の歯が痛い。何ごとかと慌てて歯医者の予約を入れる。見てもらったのは三日後で、既に痛みは去っていたが、やはり判定はクロだった。

歯と歯の隙き間の見えないところから、虫歯が奥に進んでいたらしい。不思議な事に、虫歯になっていたのは痛いと思っていた歯の2つ隣だった。「この前と同じような治療になります」と医者は事も無げに宣言し、ここに人生三回目の抜髄が決定する。

大概は痛みを感じるようになった時点で手遅れなのだ。気がついた時には既に取り返しがつかない。私の人生でそれこそ何度も繰り返されて来た事ではある。

二度目の通院から本格的な治療が始まる。麻酔をかけて歯を削り、今更ながらの医者の言「やっぱりここです、間違いないですね」。痛かったのはその歯じゃないんだけどなあと思っていたが、さすがと言うべきか、当たり前だけどプロって凄い。そのプロも「ここは見えないところですからねえ」としきりに呟く。

さらに歯を削り「ほら、ここです」と鏡で患部を見せてくれた。金属の鈎(*)で軽く引っ掻くだけでボロボロと崩れる。あ、腐ってる、と瞬時に納得した。麻酔が効いているので、半ば他人事のように観察出来る。コンクリートが酸で腐食するという話を聞いたことがあるが、きっとこんな感じなんだろうなあ。

「薬を詰めたので、しばらくはジクジクする痛みがあるかもしれません」と言われて歯医者を後にしたが、麻酔が切れてから痛んだのはやはり別の歯だった。俺の神経系はどうかしてると思った。


*本当は何て言うんだろう。きっと何か専門用語があるのだろうな。親知らずを抜かれた時もプライヤーの事をなんだか小難しい用語で呼んでいた。でも出て来たものはどう見てもプライヤーだった。
posted by 非国民 at 06:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯医者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月15日

相撲は南から?

先週は水道橋でフラの仕事。出演者は全員ハワイ人ということで、普段あまり見る機会の無い本場物のカヒコ(古典フラ)を堪能する。

古典なのでウクレレやギターは入らず楽器は太鼓と瓢箪のみ。歌、というよりも呪文のような節回しが淡々と続く。全部ハワイ語なので内容は分からないが、祈祷とか神事のようなものらしい。

男性の踊りが、何となく相撲の所作に似ていて面白い。本当に見れば見るほど良く似ている。まあ相撲も一種の祈祷だし、案外同根なのかな、と思った。
posted by 非国民 at 22:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月14日

虫歯replace

ようやく歯の治療がが終わった。9月はそこそこ暇だったのだが、その休みの殆ど全てを歯医者通いに費やした。今月に入ってからはそう頻繁には通えなくなったが、やっと終了。

記録を見返すと、都合13回通っている。なかなかの重症だったようだ。ちなみに人生2回目の抜髄をヤラレタ。

本命の(そもそも歯医者に行かざるを得なくなった原因である)左上6番の他にも細かい虫歯があったりしてそれも直してもらったが、そっちはどれも1回で終わった。最終日は掃除だけだった。それでもなんだかんだで10回ぐらいは本命の治療に費やした事になる。

歯の治療というのは不思議な工程だなあと改めて思う。治療が終わったと言っても、「治癒」したわけでは無い。削って、薬を入れてはまた削り、詰めて、被せる。型を取るなんて工程もある。治癒ではなく、細菌に冒されて駄目になった部分が人工の鉱物に置き換えられたわけだ。

自分の身体の一部が「鉱物」に置き換えられたという気分も、なかなかに複雑。でもものがちゃんと喰えるのは嬉しい。科学文明のありがたみを知る。
posted by 非国民 at 19:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 歯医者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月07日

巨大仏

茨城で車を運転していたら、突然ソレは視界に入って来た。

牛久大仏。そこそこ有名なので噂には聞いていたが、実際に見るのは初めて。
ushiku.jpg
なんともまあ、馬鹿馬鹿しいほどの大きさである。私が見ているのは何なんだろうか。あまりのスケールに色々な感覚が麻痺して、仏像を見ているという気がしない。

高さは120mあるそうだ。120mと言われても今ひとつピンと来ない。ウルトラマンの身長が40mだから、その3倍か。そう考えるともっと分からなくなった。
posted by 非国民 at 17:34| Comment(4) | TrackBack(0) | 街で見かけたヘンなもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月29日

ぼくの夏休み

暇になったと思ったら夏風邪を引いて寝込んでしまった。熱で節々が痛む。

三日ほど寝込んで漸く復活した。めっきり涼しくなったし、まあ明日も雨みたいだけど、どこか遊びに行こうかな、そうだ少し遠いけど前から気になっていた弓削田醤油で買い物してみようか

買い物してみようか

みようか

と思っていたら歯が割れた。今から4時間ほど前だ。今回はカツサンドを食べている時に来た。腰痛と一緒で最後のとどめは意外と些細な事だったりするらしい。

欠けたのか割れたのかの判断は結構難しい。鏡でも自分ではよく見えない位置だったりするせいだが、舌で触った感触ではざっくりと半分ぐらい無い。これはやはり割れたと言うべきか。幸いにして痛みは全く無いのだが、怖くて何も食べられず、眠れもせず、きっとこのまま歯医者の開く時間までのそのそと起きている事になるのだろう。

そういえば以前に詰め物が取れたのもこの辺の歯だったなと思い過去記事を漁ると、去年の話だった。大体の位置は一緒なんだけど、同じ歯かどうかは分からない。自分の事なのに分からない、というのが本当に不思議だし呆れてもいるが、何と言われようと分からないものは分からない。

この先も毎年こんな事を繰り返して死んで行くのかな。などと思いつつ、それでも飯は喰いたいから歯医者に行かねばと焦る凡夫のあさましさである。

とりあえず明日が休みで本当によかった。
posted by 非国民 at 02:37| Comment(3) | TrackBack(0) | 歯医者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月05日

祇園精舎の鐘の声

先週は朝霞でよさこい祭りの仕事。埼玉は暑い。

よさこい、という文化が、どうしても馴染めない。いかにもなヤンキー趣味が私の肌には合わないらしい。アレはやっぱり「族」の系譜なんだろうな。カミナリ族、みゆき族、竹の子族と続く日本文化の隠れた水脈だ。私は密かに「よさこい族」と呼んでいる。何故彼らは群れるのか。

熱中症一歩手前の茹だった頭で朦朧としつつ、踊り狂う老若男女を眺める。何を喰ってればあんなに元気なんだろうかと、たわいもない事を思いながらも見続けるうちに、やっぱりこれも盆踊りなのかという気がして来た。何もわざわざこの暑い時に踊らなくても、と思うのだが、この時期、というのに何かしら意味があるとすれば、それは盆踊りだからではないか。

そう思ってよさこい族を見ていると、気のせいかもしれないが、何となく諸行無常の響きを感じる。この世の栄華もうつろいも全てを儚き夢と観ればこそ、あの常軌を逸したエネルギーも納得出来なくはない。まあ、あのセンスは理解出来ないけど。それに、喧噪に満ちた現代では、あのくらいの大音量でないと先祖にも聞こえないだろうしなあ、とも思った。

祭文や踊り念仏から派生した盆踊りがよさこい族に繋がっているとすれば、これもまた21世紀における仏教史の一頁であろうが、全くの気のせいである可能性も否定出来ない。何しろ本当に暑かったのだ。


posted by 非国民 at 22:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月26日

日本国民である事が恥ずかしくなってきた

情けないやら腹立たしいやら、という段階では、残念ながらない。今はもう、ひたすら恥ずかしい。

一国の首相が立憲主義を理解しないというのは、そう簡単に実験出来るわけでもないが、なるほどこういう事になるのかと日々新鮮な驚きの連続。そして、当たり前だけど「あの人、頭悪いから、まあしょうがないよね」ではやはり済まないのだ。

村上誠一郎さんは「内閣が変わるたびに憲法解釈が変われば、法治国家が成り立たなくなる」と言ったが、全くもってその通りだと思う。別に村上さんを褒めるつもりは無い。こんな当然の事をはっきり言う国会議員が与党にただ一人しかいなかったという事実が衝撃的に恥ずかしい。
posted by 非国民 at 01:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする