歴代の総理は、半ば慣習のように正月には伊勢神宮に詣っているが、これも憲法の定める政教分離原則に抵触している可能性が高い。理由は、靖国神社の場合と全く同じである。「特定の宗教への助長、促進」と看做されるからだ。
さて2008年の正月。
安部さんは、伊勢神宮、明治神宮と、初詣のハシゴである。
再度言う。
もちろん違憲なのですよ、安部さん。それが総理大臣の職務に相当すると判断されれば。以下同文。
安部さんというのは本当に基礎学力の無い人で、明治神宮を「由緒ある大切な神社」だとか平気で言ってしまうあたり、今更ながら驚きを禁じ得ない。もちろん、由緒があれば良くて無いからダメだという訳ではないにしても、伊勢に参った二日後にそれを言っちゃあ、保守主義者が聞いて呆れる。
だいたい祈ることは首相の仕事じゃないだろう。
祈ればこの社会が良くなるのか? それなら東京中の失業者が毎日でも明治神宮に参るだろう。それとも何か、放っとくと祟るのか明治天皇は。
安部さんは高い給料貰ってるんだから、もう少し違うことに頭を使って欲しい。使う頭があればの話だが。
ついでに言えば、神社本庁と縁を切った経緯を鑑みれば、明治神宮にしても保守主義者のメッカと目されるのは迷惑なんじゃなかろうか。
その明治神宮。神社本庁に逆らって「ネット参拝」をバンバン推進してみるのも面白いかも。
うーん、でもそれだと申告要らずの現金収入が減るからダメかなあ。
彼がやっていることは「総理大臣が神社に参ることはかまわない」という既成事実を積み上げていこうというものであり、中途半端などではなく、明らかに狙いがあってやっていることでしょう。
政教分離は、原則論としては賛成なのだけれど、厳密な適用には限界があると思います。フランスをその厳密な適用を目指す唯一の国家ですが、いろいろと問題が生じて来ていると思いますよ。このことに関しては、簡単な文章を執筆中です。
僕にとっては、総理大臣が神社に参るのはOKです。ただし、その場合、神道は宗教団体ではなく、文化団体であると宣言する必要がありますが。
明治神宮は、私も学生の頃「初詣見物」に行ったことがあります。凄いですよね、あれ。冗談抜きで見物してる場合じゃない。でも引き返せない。
黒木さん
安部さんにとっては「由緒ある大切な神社」。それが正しい見方かも知れません。
ところで神社本庁は、かつて靖国神社の国家護持を唱えていました。いつの間にか言わなくなったのは、それが靖国から神道色を払拭すること、つまりは靖国が「神社」でなくなることを意味すると気付いたからのようです。
ほとんどの場合キリスト教会というのは建築物がメインで、しかも外見以上に中身重視、つまり「聖堂」の中に入って座らないとその真価を発揮しないつくりになっているので、なかなか「教会って落ち着くねえ」なんていわれることはないのですが、神社というのはその点エリア全体で「神域」を表現するのに長けてますよね。
人里離れた修道会の教会を訪れるとそうでもないですよ。だいたい教会はもともと荒野に建てられるべきものだし。
神社の場合、森や山そのものが「御神体」であって、建物に大した意味は無かったりもしますね。
ちなみに私は寺好きでして、お寺の中で座ってると落ち着きます。
黒木さん
往々にしてキリスト教建築に具現する、常軌を逸した上昇への衝動。アレは一体どこから来るんでしょう。
これってゴチック建築のことですよね。いろいろ言われますが、一番多いのが天への希求。まぁ、技術的に高い建築が可能になったってことであるんでしょうが。
実は去年の秋ごろ(だったかな?)、非国民さんのブログがRSSで表示されなくなり、ブログをやめられたのかと勝手に思っておりました。失礼いたしました。
さて、教会が街中にやたらめったらある韓国ですが、ごくフツーのテナントビルの中に教会が入っていたりします。そんな教会はなんだか“ありがたみ”に欠けるような気がします。(私はもともと信心がありませんが)
天への希求、ですか。
意外とあっけないと言うか、ありきたりと言うか・・・もうちょっと何かあるのかと思ってたんですが。そんなものなんですかね。
ハムニダ薫さん
お久しぶりです。ここ「北国tv.」は、すったもんだの末、昨年の秋にリニューアルしたんです。いろいろと良くなった点もありますが、うまく引き継ぎが出来てない部分もありまして、ご迷惑をおかけしました。
日本でも、「ビルの1フロアーがお寺」がありまして、たしかにあれは、「ありがたみ」に欠けるような気がしますね。