この国の政治家は、靖国神社のことになると急に頭が悪くなるのか。
それとも、もともと悪いのか?
報道によれば、日本遺族会会長を務める自民党の古賀誠元幹事長は、9月の党総裁選に向けた丹羽・古賀派の政策提言で、靖国神社に合祀(ごうし)されているA級戦犯について「分祀も検討の対象」との文言を盛り込むよう提案する、そうだ。
あのですね、靖国神社は全国に18万以上ある宗教法人の一つに過ぎないんです。
別格官弊社だった昔ならいざ知らず、一宗教法人が狐を祀ろうが狸を祀ろうが、それは当該法人の勝手なんです。
まあ、古賀さんは靖国神社の事実上の信徒団体である日本遺族会の会長でもあるからして、その意向は靖国神社にも少なからず影響するでしょうが、そのことと総理大臣の権限とは、全く別でしょう。
それとも何か?
「靖国神社も私の言うことなら聞くはずだから、私を首相にしておけば、何かと丸く収まって都合がいいぞ」とでも言いたいのか。
どういう頭をしてるんだ。
首相の公的な靖国神社参拝が違憲だと批判されるのは、それが「特定の宗教への助長、促進」と看做されるからだ。その「特定の宗教」が何なのかということが問題なのではない。本願寺だろうと知恩院だろうと、首相の職務として参拝するというのなら憲法違反だ。
だから、靖国神社が祀る神を変えたからって、関係ないのである。
2006年05月16日
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引っ越しされていたんですね。今度のはMacでも綺麗に表示されてます。
またそちらにも寄らせてもらいますので、ひとつ宜しうに。