高校野球に全く興味がない。これは私が非国民になる前からである。 もともとスポーツ全般に関心がないのだ。
高校野球が年に2回あることを漠然と知ったのは、自分が高校生になってからである。
それまでは、“高校野球”というものが春から夏にかけてダラダラ行われているのだと思っていた。
非国民以前に非県民体質なのかも知れない。
それはさておき、夏の高校野球シーズンである。
これは日本人の現代における鎮魂儀礼なのである。
スポーツイベントとしては、様々な点で異形かつ時代錯誤ではあるが、要するにそういうことなのだ。
朝日新聞社がどれほど否定しようとも、甲子園とはそういう場なのだ。
何故に、選手は坊主頭でなければならないのか。
何故に、宣誓は直立不動の絶叫スタイルでなければならないのか。
何故に、選手にはアナクロニックな“純粋さ”が演出されるのか。
何故に、些細な“不祥事”についてさえ理不尽な連帯罰がまかり通るのか。
そして何故に、よりにもよってこの暑い8月なのか。
全ては鎮魂のための儀礼だと考えれば説明可能である。
あの選手入場の光景に、学徒出陣を想起するあなた。その直感は全く正しいのである。
かつての帝国陸軍による徴兵は、県単位で行われたのだから。
ただし、gegengaさんが怒っているように、この鎮魂儀礼は「戦死者」だけを対象にしたものだと、高野連は考えているらしい。
2005年08月09日
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かめ?
Excerpt: 高野連に抗議したい時には、どこに抗議文書を送ればいいんだ!? と、ぶっちぎれたぜ!! 黙とう:甲子園で広島代表校が提案、高野連が制止(毎日新聞) 記事中の、高野連関連者のこの言葉↓ ケッ!! 「..
Weblog: かめ?
Tracked: 2005-08-10 22:37
私は野球好きで、昔は高校野球もよく見ていました。
でも最近は、あの暑苦しさに耐えられない。
まあ、日本の野球に興味をなくした、っていうのが一番の原因ではあるのですが。
しかし「戦死者」の皆さん、自分たちと同じように暑苦しい抑圧を受けている若者より、自分が送れなかった華やかな青春を送っている若者を見た方が、魂が鎮まるのではないでしょうかね?
死んだ後まで、わざわざ過去のイヤな記憶を呼び覚まされたら、アタシだったら、たたってやるな。