2010年05月16日

生還記念微毒

何もこんなことを書くために戻って来たわけでは無いのだが、人生というのは何事も思い通りには行かないものである。

さて伊藤園といえば、その筋では不味い紅茶を創ることで有名であるが、今回の新作はどうだろうか。

伊藤園「TEAS' TEA NEW YORK ベルガモット&オレンジティー」
teastea1.jpg


何がニューヨークなのかさっぱり分からないが、とりあえず器に注いでみると、こんな感じ。teastea2.jpg

紅茶としては妙に色が薄いのが気に掛かる。見た目だけなら番茶で通りそうだ。

味は結構甘い。カロリーOFFを謳っているのだからこれは甘味料の味だろうか。そして柑橘系のさっぱり感もある。しかし肝心の紅茶の味が殆ど感じられないのはどうしたわけか。

裏の原材料記載を見ると、糖類(砂糖、果糖)、オレンジ果汁、紅茶、香料・・・。おかしいだろ順番が。表にはオレンジ果汁1%と書いてあるから、紅茶は1%以下、ということになる。なんじゃそりゃ。カフェイン50%OFFの記載もあるが、要するに紅茶が入っていないだけじゃないか。

そう思いながら再び口にすると、どうしても甘さが気になる。いったい私は何を飲んでいるのだろうか。

劇毒というほどの不味さは無いが、ただの紅茶をこのレベルにまで持って来る伊藤園、やはりさすがです。

非国民の取り上げるブツにしてはパンチに欠けるなあと御不満のあなた、そう、これはあなたにぴったりの初心者向け毒物なのかも知れません。
posted by 非国民 at 20:20| Comment(5) | TrackBack(0) | 毒物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすが、名人芸。やはり毒物研究の詳細なるレポートは貴兄にお任せします。

素人の私ではここまで切り口鋭く切り込めませぬ。

これからのご活躍、期待しておりまする。
Posted by 黒木 at 2010年05月17日 17:14
なんですか。紅茶の水割りみたいな色合いですな。胃腸病の病み上がりに「重湯」から食べ始めるように、最初は薄い毒から徐々に濃度を上げていくのも手かもしれません。ところで「ベルガモットの意味を知らないまま、40歳を過ぎている自分に気がつきました。なんだかオシャレっぽくて近寄りがたいので、知らないままでいいですけど。
Posted by やきとり at 2010年05月17日 19:29
黒木さん
人生というのは思い通りには行かないものですなあ。

同志
今さら同志が初心者向けでもないでしょう。ひとつ「スイカサイダー」なんて如何ですか。実を言うと、ブツは既に入手済みで、あとは押し付けるだけです。今度いつ会いましょうか?
Posted by 非国民 at 2010年05月17日 23:24
非常に恥ずかしながら告白いたしますと。
この飲みモノ、意外と好きです。
一種の甘いハーブティーとして飲めばソレナリのものです(ちょっと甘すぎるな、とは思いますが

コレ、ハーブティーなんですよ、分類としては紅茶じゃないんですよ、きっと。

カモミールティーとかローズヒップティーにもお茶の葉なんぞ爪の先も入ってないんですから、そう割り切れば。
Posted by manet at 2010年05月28日 14:27
なるほどハーブティーか。つまり、この場合の「TEA」はマテ茶や麦茶の「茶」ということですね。甘くなければそれもありなんだろうな、と思います。
そういえば南関東には、コーヒーなんて爪の先ほども入ってなさそうな「コーヒー飲料」がありましたっけ。
Posted by 非国民 at 2010年05月29日 00:22
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