2010年12月09日

【MONTECARLO JAZZ ENSAMBLE Vol.2】

monte.jpg
地下のアジトで時々ジャズ。
 
例えばGoogleで「montecarlo jazz ensamble」を検索すると、「monte carlo jazz ensemble」ではありませんかと訊かれる。要するに、やんわりとスペルミスを指摘されているのだが、今回は英語ではなくスペイン語なので「ensamble」で正しいのだ。何故スペイン語なのかというと、ブエノスアイレスのバンドだからだ。何故ブエノスアイレスなのにモンテカルロなのかというと、残念ながらそれは全く分からない。

ちょっと古いアルバムで、録音は1995-96年。私が持っているのはP-Vine Recordsによる再発モノである。P-Vineと言えば、何年か前に誰も覚えていないような昭和のB級歌謡曲を片っ端から見境無く復刻しまくった奇特なレーベルだ。最近ではメレ子さんのブログを書籍化したり、加護亜依のジャズヴォーカルアルバムを出したり(これが意外に良く出来ていて本当に驚いた)と、市場のニーズの斜め上を探るアプローチは相変わらず。この「Montecarlo Jazz Ensamble」もWeb上での情報量を見る限りでは殆ど知られていないのだが、結構面白いんじゃないかと思う。

首謀者はMaría Gabriela Epumer。80年代にアルゼンチン初のガールズロックバンドを結成して大いに名を挙げた女性ロッカーだ。後にはチャーリー・ガルシアCharly Garciaのバンドにヴォーカル兼ギターとして参加したりもしている。

本作は、先住民のコミュニティを支援する目的で制作されたらしく、彼女を中心に総勢20人ほどのミュージシャンが集まった大所帯となっている。大雑把な印象で言うと、ギターとドラムはロッカー、ピアノとホーンはジャズマンな感じに聴こえる。混成メンバーによるセッションがジャズロックになるかと思いきや、案外ファンク色が強く出ているのが面白い。もっとも北米のファンクとは微妙にノリが違って、あんまり粘っこくない。リズムは8ビートでもジャズに近いのかな。裏ジャケでは、ロッカーの筈の彼女自身がエピフォンのジョー・パス・モデルを抱えて、ちょっと不満そうに微笑んでいる。

youtubeに音源があったので紹介しておく。
「Ran」では彼女の妖艶なギタープレイを堪能出来る。イントロのバイオリンみたいなのはクレジットによればケマンチェらしい(スペイン語なのでquemancháと記載されている)。中東の民俗楽器が何の因果でここに紛れ込んで来たのかは一切不明。
http://www.youtube.com/watch?v=hJmrO6-2E2E

「Lástima」でアグレッシブなピアノを弾いているのはアルゼンチンジャズ界を代表する大ベテラン、Jorge Navarro。トランペットは、こちらも名手Fat's Fernández。
http://www.youtube.com/watch?v=wWTm9QsV8uo

それにしても、何故にモンテカルロなのか。
posted by 非国民 at 22:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽;中南米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>何故ブエノスアイレスなのにモンテカルロなのか


室蘭にも「銀座」という地名(通称)があるので、仕方ないかとw
Posted by はなゆー at 2010年12月14日 14:29
仕方がないのかなあ。。。
あるいは南米にも「カルロ山」が存在するのか。
Posted by 非国民 at 2010年12月14日 22:39
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