2011年03月22日

複合毒物の新境地

失業状態で引きこもっていると、あれこれ訳の分からないものが出て来る。

近所の、というほど近くもないが、時々立ち寄る酒屋でターキーとバランタインとアードベッグを買ったらオマケに付いて来たのがこれだ。入手したのは震災前。

サントリーの「ほろよいアイスティーサワー」。
horoyoi.jpg

缶には試飲缶(非売品)と書かれている。オマケにくれた訳じゃなかったのね。

今まで飲まなかったのは、もちろんイヤな予感がしたからだ。ただの「缶入りレモンティー」でさえ美味しいと思ったことはないというのに、このブツは「レモンティー+炭酸+酒」だ。もはやオチは見えているではないか。

講釈はひとまずおいて、一口飲んでみる。さすが、サントリーほどの名門になると期待を裏切らない。予想通りの甘さが口に広がる。一瞬遅れて、例の人工的なレモンティー系香料が拡散し、さらに炭酸の奥からは得体の知れない刺激が襲う。そして、ごくごく微かな酒の味。二口目からは、もう酒の味を感じることもなく、ただひたすらに甘い。

まあ、これが酒でなかったら、ここまで文句を言うほどのブツじゃない。しかし、酒が不味いというのは、単に缶入り飲料が不味いというのと犯罪性の度合いが違うと思うのだ。コイツは許し難い。
posted by 非国民 at 02:51| Comment(8) | TrackBack(0) | 毒物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これはあれですねOLとかがカルボを食いながら気取ってすすり飲みつつ「うふふ私ってオ・ト・ナ」とか悦に入るオシャレ系ソフト毒物でしょう(偏向報道)。それはともかく、そもそもレモンティーの風味ってパチモン臭いですよね。昔のイチゴガムの匂いみたいな「後付け」感がたまりません。論より証拠で、鼻をつまみながらペットのレモンティーを飲むと「ただの砂糖水」ですもの。
Posted by やきとり at 2011年03月22日 21:52
カルボナーラは既に日本の食文化において特殊なものでは無いと思うのだが、同志の見解や如何に。
本物件に関しては、パチモン臭さ以前の問題も大きいと思われます。「本物の紅茶+本物のレモン+砂糖+炭酸+焼酎」を自分で試してみようという気には、どうしてもならんのです。
Posted by 非国民 at 2011年03月22日 23:55
>酒が不味いというのは、単に缶入り飲料が不味いというのと犯罪性の度合いが違うと思うのだ。

被災地の方々のことをおもって我慢なさい。(最強の決め台詞)
Posted by kuroneko at 2011年03月23日 01:43
本の山は地震で激しく崩れたけど、酒の備蓄は無事だったので、しばらく大丈夫。
Posted by 非国民 at 2011年03月23日 01:50
>カルボ

この言葉、非国民さんの返答を読むまで何のことか分かりませんでした!

この絶妙な略語の使いこなし具合、実はやきとりさん、隠れ**だったりして
Posted by 黒木 at 2011年03月27日 17:21
言われてみれば、カルボナーラをカルボと略す例は見たことがないですね。
さりとて**は何の略なりしか。
Posted by 非国民 at 2011年03月27日 23:21
うーん私にも分りません。もしかして「隠れモテ」? それなら違いますよ黒木さん。私は正真正銘のダサ夫でございます!
Posted by やきとり at 2011年03月28日 23:42
あ、モテ夫のやきとりさんの登場だ!
Posted by 黒木 at 2011年03月29日 00:14
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