日本風の食事に縁が薄く、味噌というものを滅多に使わない。分量の加減がよく分からず、いつも多めに入れてしまうのだが、いかんせん使う機会が少な過ぎてなかなか減らない。スーパーで売っている1パックを使い切るのに相当の年月が掛かる。
味噌は保存食ということになっているが、それでも賞味期限なるものは存在し、あっという間にそれは切れる。上杉謙信は好物の味噌と梅干だけで杯を重ね、あげく寿命を縮めたそうだが、かつての味噌はもっと塩分濃度が高かったのかもしれない。
賞味期限をとっくに過ぎて冷蔵庫に放置された味噌は、かちかちに乾燥して煉瓦状の塊と化している。使うときはナイフで削って湯に溶かし込む。ますます分量がよく分かず、やっぱり毎度多めに入れてしまう。発酵食品の趣は既に無く、もはや違う種類の食べ物のような気もする。
2013年02月12日
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さて、本物志向の非国民さまには邪道でしょうが、だし入りのチューブ入りの味噌があると思います。山岳部の合宿で使いました。これなら乾燥しないし、道具を使わずに絞り出せて便利です。
名古屋では、トマトケチャップやマヨネーズみたいに出来上がった料理にかける「チューブ入り味噌」が売られてました。アレは、ちょっと違う種類の食材ですね。