なんのかんのと大騒ぎした奥歯の詰め物脱落だが、初回に歯医者が予言した通りさほどの大事ではなく、都合三回通って治療は終了。
1回目:「型」を取られる
2回目:詰められる
3回目:その他の細かい虫歯を治される。
考えてみると治療と言うのも何か違う気がする。かといって適切な日本語も思い浮かばない。補修じゃあんまりだしなあ。ともあれ予想外にあっけなく終わった訳だが、むろん「もの足りない」なんて事は無く、簡単に済めばそれに越したことは無いのである。
あっけなく終わってみれば、金属片を眼にして俄に動揺した私の小人ぶりに改めて思いが到る。己の身体に埋め込まれていた小さな小さな金属片。それは「私の身体はどこまでが<私>なのか」という境界の曖昧さを突きつける衝撃的なカケラなのであった。
サイバーパンクを読むのは大好きだが、読むの実践するのとでは、やはり違うのだな。実際にサイバーパンクな世の中になったら、おそらく私は取り残されるのだろう。古くさい身体観を後生大事に抱えたまま、みっともなく朽ちて行くのだと思う。
まあ仏教徒だし、川に流されて魚に喰われるのも悪くはない。
2013年07月04日
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で、口の中からポロリと出てきた折れた奥歯は、まるで「サバ寿司」みたいでした。サバが詰め物、飯が歯。ただいま治療中であります。
https://ch10670.up.seesaa.net/image/ha.JPG
というわけで、三谷さんは変人中の変人
…3回ですむなんて、なんて健康的な歯なんでしょう。
(1回行き始めると半年はかかるんで、うらやましい限り)