
得体の知れぬ瓶をじっと見る。
毒物業界にとって千葉県とは何なのだろう。近所で入手出来てしまった静岡県産「富士山サイダー」を前にして、その疑問は尽きることが無い。
木村飲料と言えば、斯界では知らぬ人の無い毒物ドリンクのトップブランドである。「カレーラムネ」「わさびラムネ」あたりは特に有名で、わざわざこの記事を読むほどの奇人であれば、一度くらいは耳にしたこともあろうかと邪推する。
「カレーラムネ」も「わさびラムネ」も、実はその近所の店で売っていたのだが、この辺は、まあ何と言うか、あまりにもストレートにその不味さが想像出来てしまうので、さすがに手を出さず。その横に並んでいたのが。今回のブツ「富士山サイダー」だ。安易な想像を許さない不穏なネーミングに臆しつつも手を伸ばす私は、しかし何を期待しているのか。

飲んでみれば、何の変哲も無いサイダーの味であった。たしかに原材料を見れば何の変哲も無い材料ではある。とは言うものの、同じように何の変哲も無い糖類・酸味料・香料の類いだけで果てしなく不味いという飲み物が、過去に何度も確認されているのだから、人間の営みというモノは奥深い。今回はネーミングだけが不穏というの稀なケースであった。
ただし、何の変哲も無いサイダーをわざわざ好んで飲む習慣は私には無い。おそらく二度と飲むことは無いと思う。
木村飲料は何年も前から毒物メーカーとして有名ですから、関係無いんじゃないかな。