今さらながら巷で話題になっていた白井聡『永続敗戦論』を読む。強烈な既視感とともに。
著者本人が何度も「既に何度も繰り返し論じられて来たことである」と言う様に、ほぼ全編を通じて新たな知見はなく「その話はもう何度も聞いた」感が湧き続ける。
だが一方で提起された問題が解消したわけでは全く無く、問い続けること自体は実は今でも必要なのだ。そういう意味では、こんな論者がいた方が良い。まして状況は悪化する一方で、倒錯した「この国のカタチ」から目をそらしたまま安穏と生きる余地は殆ど残されていないのだから。
私たちはいつまで無能な政府に耐える事が可能なのだろうか。
2015年02月06日
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今ひとつピンとこないところもあったけど、前からわたしがブログでごちゃごちゃ言っていることと似たようなもんかな、という感じもしました。
日本の国是とは
http://ameblo.jp/kandanoumare/entry-10541706448.html
あと昭和の歴史をもう一度勉強してみようとは思いました。昭和天皇が死ぬまで表に出て来なかった一次資料って、結構あるんですよね。