紙の本でも消えることがある。
せっかく買った電子書籍のデータが何処かへ消えてしまった。。。というような話は、ちょっと前までよく耳にした。若い人には信じられないかもしれないが、私らの年代や、もっと上の世代だと、そこそこ「ありがち」な話だったりする。それが嫌で、という訳ではないが、私は専ら「紙の本」派だ。
だが今回はその「紙の本」が、何処かへ消えてしまった。全く理由が分からない。
少し前に、アフガニスタン出身の作家カーレド・ホッセイニの『千の輝く太陽』を読んだ。これが何とも凄い傑作で、久々に「長生きして良かった」と思える読書体験だった。でもって今は同じ作家の『そして山々はこだました』を読み中。下巻に差し掛かって益々面白い。もっと前の作品も読みたくて仕方がないのだけれど、すでに絶版のようで、早川書房には強く再考を促したい。
そういえばヤスミナ・カドラがアフガニスタンを舞台にした小説を書いてたよなあ、たしか『カブールの燕たち』。まだ読んでないけど結構前に買って積んであったはず。そう思って机上に聳え立つ未読本の山を仔細に探るも、これが無い。
絶対に買ったはずなんだけど、どこに消えたのだろう。全く分からない。そして、どんなに探しても無い。ひょっとして、実は読んでいて、それほどとも思わず既に手放したとか。いやいや、いくら何でもそこまで忘れるか。
仕方が無いもう一度買うかと気軽に考えたはいいが、これまた今では入手が難しいのであった。どうも初版しか出ていないようなのだ。ネットで調べると紀伊国屋さんには在庫がなく、丸善さんを当たると千葉&東京では唯一多摩センター店に在庫あり。結局仕事帰りにとてつもなく遠い寄り道をして買って来た。
もう何やってるんだ俺。そして早川書房は再版を出せヤスミナ・カドラだぞ。
2017年04月17日
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