八溝山へ行ってきた。
高所なら多少なりとも涼しかろうという凡夫の浅知恵である。千葉県には山らしい山はないので、近いところで、というかそれほど近くはないが八溝山。茨城と栃木と福島の三県が接するあたりだ。山頂至近まで車で行けて、少し歩けば展望は極上。の筈だった。
行ってみて驚いた。山頂近くの駐車スペースには大軍のスズメバチが乱舞している。寄ってたかって無粋な闖入者を咎めるがごとく威圧的に車を包囲する。
これは怖い。
ハチには刺されたことがある。子供の頃に近所の空き地で遊んでいて足首を刺された。犯人を見たわけではないが多分ハチだと思っている。本気で痛かった。翌年に同じ空き地で遊んでいて「たしかこの辺でハチに刺されたんだよな」と思っていたら、また刺された。子供は馬鹿だ。
というわけで、車から一歩も出ることなく下界へ舞い戻ってきた。これではただのドライブだが仕方がない。何と言われようと怖いものは怖いのだ。この炎天下にしてマスクなしでは外を歩けないという人たちは、世界がこのように見えているのかと、その気持ちが少しだけ分かったような気がした。
2020年08月27日
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