まあ理由は大体想像がつく。しかし、想像がつくからそれで良いという問題ではない。
学術会議の定員は法律で決まっている。今のところ学術会議側は拒否られた6人の任命を求めているが(当然だ)、問題が長引いた場合、ことによれば新たに別の人を推薦しなければならない、という事態も考えられる。さてそうなった時、学術会議は何を基準にして推薦メンバーを決めれば良いのか。拒否られた理由は推薦した学術会議側にも明かされていないのだ。
そこは忖度しろよ分かるだろ、ということだろうが、いくらなんでもセコくないか。
「先の6人はこれこれの理由で任命しなかった。今後はしかじかの条件を満たす者の中から推薦せよ」と言うのなら、まだ分かる(それにしたって法律の改正が必要なはずだが)。それも言わずに、当然忖度するべきだという姿勢が浅ましい。
役人と違って学者がそう簡単に忖度するとも思えない。しかし、菅政権の理屈が通るなら、菅さんは自分の気に入った人が推薦されて来るまで何度でも拒否ることが可能なのだ。そのプロセス自体が無駄ではないか。もはや「推薦」の意味すら不明である。だったら最初から全てのメンバーを菅さんが選べば良い。そんな組織が何の役に立つか皆目分からないが。
つくづく権力の使い方がセコい。そこまでして忖度させたいのか。
https://ameblo.jp/kandanoumare/entry-12629974903.html
いろいろな機関や組織の人事を行政権力の意のままにしたいんでしょうねえ。
クメール・ルージュですね。
これは何なんでしょう。政府の意向に対して異論を唱えるような学問は有害無用、ということか。あるいは「ものごとを批判的に考える」こと自体が嫌いなのか。