2021年06月09日

医師会への期待も不思議だったが、尾身さんへも期待も同じくらい不思議

分科会会長の尾身さんが一躍「正義の味方」扱いだ。どうして毎度こうなのか。もちろん尾身さんを悪く言うつもりはないし、彼の立場なら当然そう言うだろうな、とも思う。

尾身さんのスタンスの独特な分かり難さは、彼が常に「医療体制は絶対に改善しない」という前提でしか話をしないことに起因している。

もともと厚労省の人選で専門家会議のメンバーになった尾身さんだが、かといって厚労省の意を代弁しているだけ、というわけでもなかろう。ただ彼は、厚労省が何をして何をしないか、医師会が何をして何をしないか、長年の経験で熟知しているはずだ。どうせやらないに決まっていることを提言するのは時間の無駄だと考えている節もある。

それが彼なりの「現実に即した」専門的知見であり、求められていた役割でもあるのだろう。だからこそ尾身さんは昨春来一貫して「医療キャパは絶対に増えない」という前提に立ち、その中で出来ることだけを言ってきた。

とはいえ、結局のところ尾身さんの言うことは、医師会会長の中川さんが言うことと殆ど変わらない。同じことを言うだけなのに一方はかくも持ち上げられ一方がボコボコに叩かれるという現象が奇怪に過ぎる。
 
posted by 非国民 at 09:47| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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