まあ随分と思い切ったことを、というか、正気の沙汰ではない。
鎖国ごっこは愚策であるばかりではなく、その実効性も皆無に近い。新型コロナに関して言えば水際対策に成功した国は一つもない。完全に防ごうと思えば、世界のどの国もやったことがない対策が必要なはずだが、そのアイディアの片鱗も見られない。新たな変異株は世界の至る所で日々発生し続け、それは遅かれ早かれ日本に入ってくる。それを少しでも遅らせることで時間を稼ぐつもりだとしても、「医療体制の拡充は絶対にしない」のが日本の国是なのだから、時間稼ぎには何の意味もない。
まあ、それは良いとしよう。仕方がない。
問題は、この鎖国ごっこをどうやって収めるつもりなのかだ。今回の布告も例によって解除の条件が全く示されていないので、全ては岸田さんの胸三寸、もっとはっきり言えば支持率次第ということになる。困ったことに鎖国ごっこは国内では頗る評判が良いので、少なくとも来年の参院選までは続けざるを得ないことになる。
正気か?
2021年12月02日
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