伝え聞くところでは、岸田さんは来月以降に順次「鎖国ごっこ」を緩める方針らしいが、その内実を見れば「条件」ではなく「人数」の話に終始している。例によって、世論の反応と支持率の推移を見て・・・ということか。
まあそれは、日本の政治家のやることだから仕方がない。残念ではあるが。
それ以前の問題として、此の期に及んでなお「鎖国ごっこ」を支持する人たちというのは、そもそも何なのか。
コロナが怖くて、ではないと思う。コロナは関係ない。要するに、彼らは「ただ鎖国したい」だけなのだろう。「いつまでも日本人だけで日本列島に住んでいたい」という人たちは一定数存在する。古風に言えば攘夷、当世風に言えばゼノフォビアだ。さほどの人数ではないとしても、今や彼らは「正義」を手にしてしまった。その士気は高く声は大きい。
「何となく外国人が嫌い」というだけの幼稚な排外意識が、コロナ対策という大義名分を得て、ここぞとばかりに噴出している。そんな図に見えてならない。