どうにか歯医者通いが終了。話は8月から始まったのだから、結構な大イベントとなった。
さあこれでシイタケ以外ものは大概食べられる。終了記念という訳ではないが、ちょっと旨いものでも喰おうではないかと牡蠣を買って来た。安かったので。あと白菜。これも安かった。
日本人の常識として、牡蠣と白菜なら味噌仕立てで鍋、というのは理解しているが、あいにく味噌という文化を(もちろん味噌そのものも)持ち合わせていないので、トマトで煮込んでパスタソースにした。塩だけの味付けだが、これがなかなか美味。白菜の芯に近い白いところ、これを小さめに刻んでトマトで煮ると、私の脳はタマネギと錯覚する。ちょっと面白い発見だった。
この調子だと、今年は一度も米を炊かずに終わりそうだな。
2014年12月10日
2014年10月30日
まさかの続編
歯医者通いも一段落。
と思ったのも束の間、今度は反対側の歯が痛い。何ごとかと慌てて歯医者の予約を入れる。見てもらったのは三日後で、既に痛みは去っていたが、やはり判定はクロだった。
歯と歯の隙き間の見えないところから、虫歯が奥に進んでいたらしい。不思議な事に、虫歯になっていたのは痛いと思っていた歯の2つ隣だった。「この前と同じような治療になります」と医者は事も無げに宣言し、ここに人生三回目の抜髄が決定する。
大概は痛みを感じるようになった時点で手遅れなのだ。気がついた時には既に取り返しがつかない。私の人生でそれこそ何度も繰り返されて来た事ではある。
二度目の通院から本格的な治療が始まる。麻酔をかけて歯を削り、今更ながらの医者の言「やっぱりここです、間違いないですね」。痛かったのはその歯じゃないんだけどなあと思っていたが、さすがと言うべきか、当たり前だけどプロって凄い。そのプロも「ここは見えないところですからねえ」としきりに呟く。
さらに歯を削り「ほら、ここです」と鏡で患部を見せてくれた。金属の鈎(*)で軽く引っ掻くだけでボロボロと崩れる。あ、腐ってる、と瞬時に納得した。麻酔が効いているので、半ば他人事のように観察出来る。コンクリートが酸で腐食するという話を聞いたことがあるが、きっとこんな感じなんだろうなあ。
「薬を詰めたので、しばらくはジクジクする痛みがあるかもしれません」と言われて歯医者を後にしたが、麻酔が切れてから痛んだのはやはり別の歯だった。俺の神経系はどうかしてると思った。
*本当は何て言うんだろう。きっと何か専門用語があるのだろうな。親知らずを抜かれた時もプライヤーの事をなんだか小難しい用語で呼んでいた。でも出て来たものはどう見てもプライヤーだった。
と思ったのも束の間、今度は反対側の歯が痛い。何ごとかと慌てて歯医者の予約を入れる。見てもらったのは三日後で、既に痛みは去っていたが、やはり判定はクロだった。
歯と歯の隙き間の見えないところから、虫歯が奥に進んでいたらしい。不思議な事に、虫歯になっていたのは痛いと思っていた歯の2つ隣だった。「この前と同じような治療になります」と医者は事も無げに宣言し、ここに人生三回目の抜髄が決定する。
大概は痛みを感じるようになった時点で手遅れなのだ。気がついた時には既に取り返しがつかない。私の人生でそれこそ何度も繰り返されて来た事ではある。
二度目の通院から本格的な治療が始まる。麻酔をかけて歯を削り、今更ながらの医者の言「やっぱりここです、間違いないですね」。痛かったのはその歯じゃないんだけどなあと思っていたが、さすがと言うべきか、当たり前だけどプロって凄い。そのプロも「ここは見えないところですからねえ」としきりに呟く。
さらに歯を削り「ほら、ここです」と鏡で患部を見せてくれた。金属の鈎(*)で軽く引っ掻くだけでボロボロと崩れる。あ、腐ってる、と瞬時に納得した。麻酔が効いているので、半ば他人事のように観察出来る。コンクリートが酸で腐食するという話を聞いたことがあるが、きっとこんな感じなんだろうなあ。
「薬を詰めたので、しばらくはジクジクする痛みがあるかもしれません」と言われて歯医者を後にしたが、麻酔が切れてから痛んだのはやはり別の歯だった。俺の神経系はどうかしてると思った。
*本当は何て言うんだろう。きっと何か専門用語があるのだろうな。親知らずを抜かれた時もプライヤーの事をなんだか小難しい用語で呼んでいた。でも出て来たものはどう見てもプライヤーだった。
2014年10月14日
虫歯replace
ようやく歯の治療がが終わった。9月はそこそこ暇だったのだが、その休みの殆ど全てを歯医者通いに費やした。今月に入ってからはそう頻繁には通えなくなったが、やっと終了。
記録を見返すと、都合13回通っている。なかなかの重症だったようだ。ちなみに人生2回目の抜髄をヤラレタ。
本命の(そもそも歯医者に行かざるを得なくなった原因である)左上6番の他にも細かい虫歯があったりしてそれも直してもらったが、そっちはどれも1回で終わった。最終日は掃除だけだった。それでもなんだかんだで10回ぐらいは本命の治療に費やした事になる。
歯の治療というのは不思議な工程だなあと改めて思う。治療が終わったと言っても、「治癒」したわけでは無い。削って、薬を入れてはまた削り、詰めて、被せる。型を取るなんて工程もある。治癒ではなく、細菌に冒されて駄目になった部分が人工の鉱物に置き換えられたわけだ。
自分の身体の一部が「鉱物」に置き換えられたという気分も、なかなかに複雑。でもものがちゃんと喰えるのは嬉しい。科学文明のありがたみを知る。
記録を見返すと、都合13回通っている。なかなかの重症だったようだ。ちなみに人生2回目の抜髄をヤラレタ。
本命の(そもそも歯医者に行かざるを得なくなった原因である)左上6番の他にも細かい虫歯があったりしてそれも直してもらったが、そっちはどれも1回で終わった。最終日は掃除だけだった。それでもなんだかんだで10回ぐらいは本命の治療に費やした事になる。
歯の治療というのは不思議な工程だなあと改めて思う。治療が終わったと言っても、「治癒」したわけでは無い。削って、薬を入れてはまた削り、詰めて、被せる。型を取るなんて工程もある。治癒ではなく、細菌に冒されて駄目になった部分が人工の鉱物に置き換えられたわけだ。
自分の身体の一部が「鉱物」に置き換えられたという気分も、なかなかに複雑。でもものがちゃんと喰えるのは嬉しい。科学文明のありがたみを知る。
2014年08月29日
ぼくの夏休み
暇になったと思ったら夏風邪を引いて寝込んでしまった。熱で節々が痛む。
三日ほど寝込んで漸く復活した。めっきり涼しくなったし、まあ明日も雨みたいだけど、どこか遊びに行こうかな、そうだ少し遠いけど前から気になっていた弓削田醤油で買い物してみようか
買い物してみようか
みようか
と思っていたら歯が割れた。今から4時間ほど前だ。今回はカツサンドを食べている時に来た。腰痛と一緒で最後のとどめは意外と些細な事だったりするらしい。
欠けたのか割れたのかの判断は結構難しい。鏡でも自分ではよく見えない位置だったりするせいだが、舌で触った感触ではざっくりと半分ぐらい無い。これはやはり割れたと言うべきか。幸いにして痛みは全く無いのだが、怖くて何も食べられず、眠れもせず、きっとこのまま歯医者の開く時間までのそのそと起きている事になるのだろう。
そういえば以前に詰め物が取れたのもこの辺の歯だったなと思い過去記事を漁ると、去年の話だった。大体の位置は一緒なんだけど、同じ歯かどうかは分からない。自分の事なのに分からない、というのが本当に不思議だし呆れてもいるが、何と言われようと分からないものは分からない。
この先も毎年こんな事を繰り返して死んで行くのかな。などと思いつつ、それでも飯は喰いたいから歯医者に行かねばと焦る凡夫のあさましさである。
とりあえず明日が休みで本当によかった。
三日ほど寝込んで漸く復活した。めっきり涼しくなったし、まあ明日も雨みたいだけど、どこか遊びに行こうかな、そうだ少し遠いけど前から気になっていた弓削田醤油で買い物してみようか
買い物してみようか
みようか
と思っていたら歯が割れた。今から4時間ほど前だ。今回はカツサンドを食べている時に来た。腰痛と一緒で最後のとどめは意外と些細な事だったりするらしい。
欠けたのか割れたのかの判断は結構難しい。鏡でも自分ではよく見えない位置だったりするせいだが、舌で触った感触ではざっくりと半分ぐらい無い。これはやはり割れたと言うべきか。幸いにして痛みは全く無いのだが、怖くて何も食べられず、眠れもせず、きっとこのまま歯医者の開く時間までのそのそと起きている事になるのだろう。
そういえば以前に詰め物が取れたのもこの辺の歯だったなと思い過去記事を漁ると、去年の話だった。大体の位置は一緒なんだけど、同じ歯かどうかは分からない。自分の事なのに分からない、というのが本当に不思議だし呆れてもいるが、何と言われようと分からないものは分からない。
この先も毎年こんな事を繰り返して死んで行くのかな。などと思いつつ、それでも飯は喰いたいから歯医者に行かねばと焦る凡夫のあさましさである。
とりあえず明日が休みで本当によかった。
2013年07月04日
歯禍落着
なんのかんのと大騒ぎした奥歯の詰め物脱落だが、初回に歯医者が予言した通りさほどの大事ではなく、都合三回通って治療は終了。
1回目:「型」を取られる
2回目:詰められる
3回目:その他の細かい虫歯を治される。
考えてみると治療と言うのも何か違う気がする。かといって適切な日本語も思い浮かばない。補修じゃあんまりだしなあ。ともあれ予想外にあっけなく終わった訳だが、むろん「もの足りない」なんて事は無く、簡単に済めばそれに越したことは無いのである。
あっけなく終わってみれば、金属片を眼にして俄に動揺した私の小人ぶりに改めて思いが到る。己の身体に埋め込まれていた小さな小さな金属片。それは「私の身体はどこまでが<私>なのか」という境界の曖昧さを突きつける衝撃的なカケラなのであった。
サイバーパンクを読むのは大好きだが、読むの実践するのとでは、やはり違うのだな。実際にサイバーパンクな世の中になったら、おそらく私は取り残されるのだろう。古くさい身体観を後生大事に抱えたまま、みっともなく朽ちて行くのだと思う。
まあ仏教徒だし、川に流されて魚に喰われるのも悪くはない。
1回目:「型」を取られる
2回目:詰められる
3回目:その他の細かい虫歯を治される。
考えてみると治療と言うのも何か違う気がする。かといって適切な日本語も思い浮かばない。補修じゃあんまりだしなあ。ともあれ予想外にあっけなく終わった訳だが、むろん「もの足りない」なんて事は無く、簡単に済めばそれに越したことは無いのである。
あっけなく終わってみれば、金属片を眼にして俄に動揺した私の小人ぶりに改めて思いが到る。己の身体に埋め込まれていた小さな小さな金属片。それは「私の身体はどこまでが<私>なのか」という境界の曖昧さを突きつける衝撃的なカケラなのであった。
サイバーパンクを読むのは大好きだが、読むの実践するのとでは、やはり違うのだな。実際にサイバーパンクな世の中になったら、おそらく私は取り残されるのだろう。古くさい身体観を後生大事に抱えたまま、みっともなく朽ちて行くのだと思う。
まあ仏教徒だし、川に流されて魚に喰われるのも悪くはない。
2013年06月29日
歯禍
気持ちの良い長野は佐久の朝。今日は戻る以外の予定は無いし、その辺をドライブしてからゆっくり帰ろう。
車を動かしガムを噛み始めた途端に、奥歯の詰め物が取れた。。。。。
突然取れるものなのだなあ。手の上の金属片をまじまじと見つめる。自分の身体の一部が無機物に置き換えられているという事実を思い出して、さらに動揺する。少し落ち着いたところで、しばし見つめた金属片をポケットにしまう。持っていたところでどうにもならないと頭で分かっているのに、何故か手放せい。
とにもかくにも、これにて休み終了。飯も食わずに高速をひた走る。上信越道はトンネルばかりでツマラナイ。
毎度お世話になっている歯医者に駆け込む。
「とれちゃったんですよ」
と、金属片を歯医者に渡す。渡したところでどうにもならないと分かっている筈なのに、我ながら不可解な行動である。
どれどれ、と当方の口中を覗き込んだ医者いわく
「歯が割れてますね」
医者という人種は凄いことを平気で言うものだと改めて感心する。
しかし「痛くないんだったら大丈夫ですよ」と言う医者の口調に欺瞞の気配はなく、本当に大したことではないのだろうと、やっと安心する。それにしても、ヒトの歯というのは、そんなに割れるものなのだろうか。
車を動かしガムを噛み始めた途端に、奥歯の詰め物が取れた。。。。。
突然取れるものなのだなあ。手の上の金属片をまじまじと見つめる。自分の身体の一部が無機物に置き換えられているという事実を思い出して、さらに動揺する。少し落ち着いたところで、しばし見つめた金属片をポケットにしまう。持っていたところでどうにもならないと頭で分かっているのに、何故か手放せい。
とにもかくにも、これにて休み終了。飯も食わずに高速をひた走る。上信越道はトンネルばかりでツマラナイ。
毎度お世話になっている歯医者に駆け込む。
「とれちゃったんですよ」
と、金属片を歯医者に渡す。渡したところでどうにもならないと分かっている筈なのに、我ながら不可解な行動である。
どれどれ、と当方の口中を覗き込んだ医者いわく
「歯が割れてますね」
医者という人種は凄いことを平気で言うものだと改めて感心する。
しかし「痛くないんだったら大丈夫ですよ」と言う医者の口調に欺瞞の気配はなく、本当に大したことではないのだろうと、やっと安心する。それにしても、ヒトの歯というのは、そんなに割れるものなのだろうか。