
名にし負うジャパンフーズ。今回のブツは海サイダー。
やはり飲むのか。
生きていれば思い通りに行かない事も多いが、死んでしまえば、もっと思い通りに行かないような気もする。楽に生きるのと楽に死ぬのとでは、どちらが難しいか。
死後の世界を考えるなと釈尊は説いた。
死んだ後の事は分からない。
誰にも分からない。
どんなに考えても分からない。
分からない事を考えるのは時間の無駄だから、
そんな暇があったら、この世界でどう生きるかを考えよ。
誰にも分からない。
どんなに考えても分からない。
分からない事を考えるのは時間の無駄だから、
そんな暇があったら、この世界でどう生きるかを考えよ。
釈尊の教えは簡潔にして深い。

余談が長いのは、もちろん飲みたくないからだが、書き始めてしまった以上、いつまでもこうしてはいられない。グラスに注いで、ああ前回と一緒。オベーションのウクレレを見た時のような「やっぱり」感。されば意を決して一口。
お、意外に普通のサイダー。。。。
普通のサイダー。。
サイダー。
ああ何とゆう事でしょう、これはサイダーだ。一瞬だけ普通のサイダーかと思わせておいて、絶妙の半拍遅れで激毒香が押し寄せるのが今までのパターンだったので、10秒ほど固まってしまった。
来ない。何故か今回に限って来ないぞ怒濤のアレが。慌てて缶裏に記載された原材料を確認すると、そこには「食塩」。まあ海だからなあと思いつつ、改めてじっくりと味わうと、そこには微かな汐の味が、いや普通のサイダーだ。これでは記事にならない、もうこんなに書いてしまったのに。
再び缶裏を凝視する。「千葉県の海水よりつくった塩をひとつまみ」と明記されている。私が飲んだのは海サイダーで間違っていない。が、いつまで待っても海の香りはやって来なかった。
海の塩を入れてここまで真っ当なサイダーを創るメーカーが、どうやったら果物をあそこまで不味く出来るのだろう。人の営みの奇怪なること、ついぞ底知れず。埼玉県民は海が無い事を悦ぶべきや否や、そんな事にさえ思いが及ぶ深夜の一杯であった。