とある方からリンゴを頂いた。そのまま食べても美味しかったのだが、最後の一個を焼いてみようと思い付いた。ついでにホットケーキも作ろう。非国民流手抜き焼きリンゴホットケーキだ。
フライパンにバターを溶かし、切ったリンゴを炒める。シナモンをたっぷりかけて、ああ良い匂い。そのまま、そのフライパンでホットケーキを焼く。これがなかなか美味しいのよね。
バターと牛乳は普段使わないので買って来よう。卵は冷蔵庫にあるし。シナモンもある。
以前買ったホットケーキミックスが、たしかまだあったよなあと思いつつ台所の収納扉を開ける。
ああ、あったあった。なんだ、まだ箱も開けて無いじゃん。ところでコレ、いつからあるんだっけ。
箱に記載された賞味期限を見ると、そこには2003年10月
くらっ(目眩)
やるなあオレ。
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2008年01月09日
2008年01月05日
国芋
調子に乗ってネタを振ってみる。
あなたはサトイモ派? ヤマイモ派?
このテーマも、深く掘り下げれば、列島文化の重層性を照らし出すかもしれない。
さて日本の国芋やいかに。
ちなみに私はジャガイモ派。
2007年12月31日
国麺
DoXさんのところに面白い話題が転がってた。
「国麺」ってちょっと(笑
そば派?うどん派?日本の「国麺」はどっち?
今年最後の記事がこんな話題でなんですけど、このバカバカしさが良い。
何かというと「国◯」を一つに決めたがる狭量さに対して、この諧謔の精神はどうだ。国歌、国旗、国技、国語・・・その下らなさを、「国麺」は見事に嘲笑う。こうしたノリが国民国家という幻想を覆す起爆剤となり得るのだ。
国麺騒動。想像すると面白い。往年の筒井康隆なら、スラップスティックに一編仕上げたようなネタだ。
うどんが国麺に制定された暁には、蕎麦は敵性食物として厳しく弾圧されるだろう。全面禁止にするとマフィアの資金源になってしまうので、一応は流通するが、タバコなみの法外な税金を課される。もちろん未成年に売れば犯罪だ。ただし、ソバの栽培そのものは違法ではない。要は麺にして喰わなければ良いのだ。もっとも、何かと肩身の狭い思いをすることは避けられない。この国では、すべてにおいてマジョリティが絶対だからだ。
堂々と蕎麦を食うには独立国となるか、自治州を目指すしか無い。人は二つの国に同時に忠誠を誓うことは出来ないとされているので、「うどんも蕎麦も両方好き」なんて甘えは許されない。当局の取り調べではザル蕎麦を踏まされる。官憲の手を逃れた蕎麦党は山岳ゲリラと化して独立運動を続けるのだ。
というわけで、日本の国麺は?
さあ、皆さんも一緒にどうぞ
そんなもん、なくていい
2007年10月25日
2007年10月23日
偽装が悪くないというつもりは無いし悪いに決まってるんだが
そのへんの鶏を比内地鶏と偽って売り捌いていたというニュースは、妙に感慨深い。
十数年間もそうやっていてバレなかったということは、要するに味には違いが無いということだ。
だとすれば、そのへんの鶏よりも何倍も高い金を払って「本物の」比内地鶏を食べていた人たちの立場は、どうなるんだろう。
それはそれで騙されていたとも言えるし、商品に偽りは無いのだから、単に買った奴が馬鹿だとも言える。それとも、そういう人たちは「味」よりも「物語」にガネを払っているんだから悔いは無いのだろうか。
十数年間もそうやっていてバレなかったということは、要するに味には違いが無いということだ。
だとすれば、そのへんの鶏よりも何倍も高い金を払って「本物の」比内地鶏を食べていた人たちの立場は、どうなるんだろう。
それはそれで騙されていたとも言えるし、商品に偽りは無いのだから、単に買った奴が馬鹿だとも言える。それとも、そういう人たちは「味」よりも「物語」にガネを払っているんだから悔いは無いのだろうか。
2007年08月29日
ラムネの定義
「ラムネ」という日本語は、たしか英語のレモネードが訛ったものだ。
だから、言葉の意味としてもラムネは日本風レモネードなのだと、漠然と思っていた。
ところが当節ではワサビ味ラムネやカレー味ラムネというのがあるらしい。これは語義矛盾というか、すでにラムネ以外の飲み物なのではなかろうか。それとも、もはや語源のレモネードとは関係無く、ラムネは日本独自の「ラムネ」なのだろうか。
そんな疑問を持ちつつ調べてみた。
全国清涼飲料協同組合連合会によれば、ラムネの定義とは「瓶の口にビー玉で栓をした炭酸飲料」なのである。
なんということだ。あのビー玉こそがラムネをラムネたらしめているのであって、味は関係無いのであった。ワサビ味だろうとカレー味だろうと、瓶にビー玉さえ入っていれば、それは「ラムネ」なのであった。
同じものがペットボトルや缶に入っていたらどうなるのだろう。それは、おそらく日本語で「サイダー」と呼ばれるものなのだ。
だから、言葉の意味としてもラムネは日本風レモネードなのだと、漠然と思っていた。
ところが当節ではワサビ味ラムネやカレー味ラムネというのがあるらしい。これは語義矛盾というか、すでにラムネ以外の飲み物なのではなかろうか。それとも、もはや語源のレモネードとは関係無く、ラムネは日本独自の「ラムネ」なのだろうか。
そんな疑問を持ちつつ調べてみた。
全国清涼飲料協同組合連合会によれば、ラムネの定義とは「瓶の口にビー玉で栓をした炭酸飲料」なのである。
なんということだ。あのビー玉こそがラムネをラムネたらしめているのであって、味は関係無いのであった。ワサビ味だろうとカレー味だろうと、瓶にビー玉さえ入っていれば、それは「ラムネ」なのであった。
同じものがペットボトルや缶に入っていたらどうなるのだろう。それは、おそらく日本語で「サイダー」と呼ばれるものなのだ。
2007年08月04日
東京バナナの謎
食に対する探究心が希薄なので、話に聞いたことはあっても食べたことの無いモノが沢山ある。東京バナナもその一つだ。
なんでも東京名物らしい。
しかし、本当にこれ、名物なんだろうか。
私はこの街で15年ほど仕事をしている。大学も東京だったから、その時期を合わせれば20年だ。東京バナナを食べたことは一度も無い。
食べたという人に会ったこともない。
だいたい東京駅と羽田空港以外で売ってるのを見たことが無いのだ。新宿でも密かに売っているらしいとの噂を聞いたが、未確認である。
ところが、先日一緒に仕事をした大阪在住大阪人のHさんは、東京バナナについてこう証言する。
嫌っちゅうほど食うたわ。東京はアレしか無いのんか?
不思議な名物があるものだ。
なんでも東京名物らしい。
しかし、本当にこれ、名物なんだろうか。
私はこの街で15年ほど仕事をしている。大学も東京だったから、その時期を合わせれば20年だ。東京バナナを食べたことは一度も無い。
食べたという人に会ったこともない。
だいたい東京駅と羽田空港以外で売ってるのを見たことが無いのだ。新宿でも密かに売っているらしいとの噂を聞いたが、未確認である。
ところが、先日一緒に仕事をした大阪在住大阪人のHさんは、東京バナナについてこう証言する。
嫌っちゅうほど食うたわ。東京はアレしか無いのんか?
不思議な名物があるものだ。
2007年06月17日
ニシンそばに関する個人的な悩み
ニシンそばという食い物がちょっと好きで、時々食べたくなる。
ところが困ったことに、東京で食べても全然嬉しくないのだ。
だいたい東京のソバの味付けが私の好みに合わないという事情もあるのだが、最近では東京でもちゃんと関西風の味でニシンそばを食わせる店がある。それでも、なにか満たされない思いが残る。
要するにアレは、京都という街が魚に関して如何に貧しいかを象徴する食べ物なのだ。マトモな魚が手に入らないから、身欠きニシンなんていう保存食をありがたがっているだけなのだ。
だから、東京で食べても、ちっともありがたくない。
いつでも新鮮な魚が食える街で、何が悲しくてニシンそばなど食わねばならぬのか、私自身も心の底ではその思いを否定出来ない。
さりげなく探りを入れてみたところ、東国出身者の多くは、ニシンなんて基本的には肥料だと思っているらしい。旬のものなら焼いて食っても旨いが、干物にしてまで食うほどの魚だとは思っていないのだ。だから、この街では私の悩みは理解されない。
困ったことである。
ところが困ったことに、東京で食べても全然嬉しくないのだ。
だいたい東京のソバの味付けが私の好みに合わないという事情もあるのだが、最近では東京でもちゃんと関西風の味でニシンそばを食わせる店がある。それでも、なにか満たされない思いが残る。
要するにアレは、京都という街が魚に関して如何に貧しいかを象徴する食べ物なのだ。マトモな魚が手に入らないから、身欠きニシンなんていう保存食をありがたがっているだけなのだ。
だから、東京で食べても、ちっともありがたくない。
いつでも新鮮な魚が食える街で、何が悲しくてニシンそばなど食わねばならぬのか、私自身も心の底ではその思いを否定出来ない。
さりげなく探りを入れてみたところ、東国出身者の多くは、ニシンなんて基本的には肥料だと思っているらしい。旬のものなら焼いて食っても旨いが、干物にしてまで食うほどの魚だとは思っていないのだ。だから、この街では私の悩みは理解されない。
困ったことである。