2021年08月06日

KGBに怯える季夏甚熱の候

先ほど買い物から帰って来て靴を脱いでいたら、視界の端に何やら動くものが映った。これはもしや。

屈んで見れば嗚呼、何といふことでせうクロゴキブリ。立派な成虫だ。恐怖に鳥肌立てつつも脱いだ靴の底にて殺生する。合掌。

当アジトでゴキブリを見るのは久しぶりだ。室内で見たのは、引っ越してすぐの頃に成虫1匹を殺生したのが最後だから20年ほども前だ。そして今日が2回目ということになる。もっとも、共用廊下では何度か見ているので、「いるなあ」とは思っていた。今回は帰宅とともに連れ込んでしまったのだと信じたい。今後は用心せねば。

KGBの何がそんなに嫌いなのかを説明するのはとても難しい。子供の頃から好きだったことは一度もない。これほど久しぶりに見たのに一瞬でセンサーが作動するというのも、何かしら本能に刷り込まれているのだろうか。

ゴキブリのフェロモン研究で名を成して日本昆虫学会の会長も務めた石井象二郎博士は「それでも私はゴキブリが嫌い」と公言し、著書『ゴキブリの話』では「ゴキブリとスリッパ」に一章を割いた。

それにしても、我ながらよく気付いたものだと思う。ヒトの視覚は、動くものと動かないものを脳の別の部位で処理しているそうだが、なるほど、こういうことかと深く感じいった次第である。
 
posted by 非国民 at 02:27| Comment(0) | 生き物あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月03日

絶好の熱中症日和にアスリートへの同情を禁じ得ない

今日も暑い。珍しく(というか突然の公演中止で)昼前には仕事が終わり、絶賛猛暑の街を歩く。倒れそうなほど暑い中、殆どの人がマスクを着けていて「日本人て凄いなあ」と感心することしきり。

こともあろうに、巷ではこの猛暑の中でオリンピックをやっておるそうで、全くもって正気の沙汰ではない。私なんかは招致の時点で「正気の沙汰ではない」と思ったものだが、気がつけばそれが現実となっている。やっぱり日本人て凄い。

ちょっと前のニュースでは、この猛暑のどこが「温暖で理想的な気候」なんだみたいな海外勢の苦情が報じられていて、どう控えめに見ても、そう高らかに宣った安部さんの言は嘘だよなあと私も思う。もちろん、それが嘘であることは少し調べれば誰にでも分かることだから、まんまと嘘に乗せられて開催地を決めたIOCもどうかとは思うが、だからといって日本が嘘をついたという事実が消えるわけではない。

わざわざ極東の島国まで、それも一年のうちの最も過酷な季節にやって来て競技をするアスリートには心から同情する。あなたは本当に運が悪かった。オリンピックに全く興味のない私でも、それだけは強く思う。

日本では政治家が嘘をつくのは当たり前だと思われているが、そうではない国も多い。そして、当然のことながら「政治家が嘘をつくのが当たり前ではない国」では安部さんは政治家にはなれない。
 
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2021年07月14日

熱中症になった

数日前、仕事中に熱中症で倒れた。自慢する話ではないが、多少なりとも教訓になればと思い、事の顛末を書き記す。

場所は4段イントレの上。まあまあの高所だ。やばいなあという自覚は薄々あって、あと2台吊ったら休憩しようと言うつもりだった。つもりだったが、その後の記憶がない。気付いた時には、イントレ上に座り込んで一緒に作業していた同業者に背中を支えられていた。熱中症という言葉が遠くで聞こえたように記憶しているのは、おそらく彼がトランシーバーで救援を呼んでいたのだろう。

後になって話を聞くと、気絶していたのは1分か2分ぐらいだったらしい。急に返事がなくなったので見たら、その時には既に真っ青な顔でへたり込んでいたそうだ。その同業者も熱中症者を見るのは初めてだったようで「あんなになっちゃうんだ」と驚いていた。

意識を取り戻すと、いつの間に集まって来た同業者たちが「大丈夫か? 一人で降りられるか?」と声を掛けてくれる。自分では大丈夫な気がしたので、なんとか自力で地上まで降りる。すぐに水を渡されるが、一口しか飲めず、再びへたり込んでしまう。いま思うと、水が飲めないというのは本当に怖い。周りに誰もいなかったら倒れっぱなしだったかもしれない。

しばしへたり込んだ後、どうにか歩けるようになり、涼しいところで小一時間ほど休んで復活した。もちろんその日は「あんた高いところ登らんでええから、下でサポートしてて」という話になり、有り難くその言葉に甘える。幸いにして、その後は問題なく仕事を続けられた。

熱中症一歩手前を感じた事は何度かあるが、本気で倒れたのは初めてだ。前兆としては、まず力が入らなくなる。それから酒に酔ったような感じが来る。すごく眠くて目を開けていられない感じだ。そして、そこから先は覚えていない。

教訓としては、とにかくヤバイと思ったらすぐに休む事に尽きる。熱中症は想像以上に急に来る。「ここまでやったら休もう」とか思っていると間に合わない。
 
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2021年07月09日

Crissi Cochrane 【 Little Sway 】

Crissi_Cochrane.jpeg
ほぼ懐メロ。だけど、今時の若い人がやっているのを聴くと何だか嬉しい。
 
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posted by 非国民 at 05:57| Comment(0) | 音楽;北米 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月07日

検察の思惑が分からない

河井克行さん案里さんによる公選法違反に絡んで被買収側とされた100人が、揃いも揃って不起訴処分だという。これが分からない。分からないことだらけだが、とりあえず3つの疑問を書いておく。

第一に不起訴の理由が謎だ。検察は幾つかの理由を挙げているが、その説明はいかにも苦しく、はっきり言えば、どれも全く理由になっていない。これが検察審査会に通用するとは到底思えないし、検察自身もそのことは認識しているはずだ。いずれ検審で起訴相当の判断が下される事態は避けられず、どのみち起訴せざるを得ないだろう。何故に説得力皆無の苦しい説明を繰り出して不起訴としたのか、ここが分からない。

第二に、司法取引の存在が強く疑われる。というか、どう考えてもこれは司法取引の結果なのだろうが、公選法違反は司法取引の対象外だ。仮に事実上の司法取引が存在したとすれば、彼ら100人の証言は「違法な捜査によって得られたもの」と見做されて証拠能力を失う。そうなった時、検察は河井克行さんの控訴審をどう争うつもりなのか。もちろん、不起訴のままなら取引は露見しないわけだが、それにしたって、である。既に告発がなされている以上、告発者が不起訴処分に納得するはずもなく、検審行きは避けられない。起訴相当とされたらどうするつもりなのか。略式請求なら公判は開かれないにしても、罰金刑や公民権停止となれば当人が以前の取引を暴露する可能性は極めて高い。本当にどうするつもりなのか。

あるいは、そこまで危ない橋を渡ってでも河井さんを起訴しなければならない強い動機が検察にはあったということなのか。

今回の検察の説明を聞くと、どうやら検察は被買収側の100人について立件も刑事処分もしないつもりだったようだ。なのに告発(なんて余計なこと)をする者がいて、(本当はやりたくなかった)刑事処分をせざるを得なくなり、不起訴処分に至った、という説明である。とはいえ、告発そのものは当然に予想されるべきだったのではないか。公選法の買収罪は買収した者と買収された者をセットで立件するのが常道だ。何故今回に限って一方のみを不問にして罷り通ると思ったのか、それも謎だ。

第三の、そして最大の謎は、何故今なのかだ。河井克行さん案里さんが起訴されたのは、実に1年近くも前である。その時点で被買収側についても必要な証拠は揃っていたはずだ。1年近く放置していた理由も謎だが、それ以上に、1年近く経った今になって刑事処分に至った理由が謎である。まるで都議選が終わるのを待っていたかのようなタイミングだが、どう考えても関係しそうにない。となると、何故今なのか。これが本当に分からない。
 
posted by 非国民 at 19:05| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月17日

酷すぎて怒るのを忘れそうになる

土地規制法なるものが閉会間際の駆け込みで成立なる由。

まあ酷い。どんな地域のどんな行為が規制対象になるのか、条文をどれだけ読んでも全く分からない。はっきり言って法律の体を成していない。

どんな施設が対象なのかは「政令で定める」。調査対象は「利用者その他の関係者」とあり、関係者の定義は条文に無い。どんな行為が規制対象なのかは「閣議決定で決める」。一体これは何を定めた法律なのか。

無限に拡大解釈が可能な悪法に対しては当然ながら危惧する声も多数あり、そして「心配しすぎだろ」「いくら今の政府がアレでも、そんなことするわけないだろ」「これだから反日左翼は」という毎度のパターンだ。

反日でも左翼でも結構だが、何がダメなのかといえば「そんなことするわけないだろ」ということでも、やろうと思えば制度的には出来てしまうことが法律としてダメなのだ。

実務的な運用を考えれば、おそらくこの法律は何の役にも立たないだろう。法律としての出来が悪すぎて使えないと思う。そして、岩盤支持層の歓心を買うためだけの目的で何の役にも立たない法律を強引に通すという、その計算がいかにも卑しい。


ずいぶん前に読んだ本で書名も覚えていないが、全国のトンデモ条例を集めた中に「岩石等」という表現があって、思わず笑ったのを覚えている。「岩石等」は岩石以外に何を含むのか、今でも分からない。
 
posted by 非国民 at 04:25| Comment(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月14日

Presidentをどう訳すか

ほとんどの日本メディアはマフムード・アッバス氏を「パレスチナ大統領」ではなく「パレスチナ自治政府議長」と書く。理由はよく分からない。日本政府はパレスチナを国家承認しておらず、従ってパレスチナは国家ではなく、国家ではない組織に大統領がいるのはオカシイ、という理屈なのだろうか。大統領と書いたら日本の外務省に怒られるのか。あるいは怒られるかもしれないと思って自主規制しているのか。パレスチナ以外には、例えばクルディスタン地域(イラク)の大統領も日本のメディアは自治政府議長と書く。

奇妙な言い換えのせいで記事の内容が分かり難くなっていることも多い。そもそも「自治政府議長」なるものが、どのような職位なのかが全く分からない。大統領と書けば話が分かりやすいのにと毎度思う。

というわけで今日BBC Japanの記事を読んでいたら、「パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長は・・・」というくだりが出てきた。
イスラエル、ネタニヤフ氏が退陣 ベネット新政権が発足-BBC Japan

ほほう、BBCもそういう書き方をするのか、とも思ったが気になったのでオリジナルの英文記事を見たら「Palestinian President Mahmoud Abbas」と書いてある。
Netanyahu out as new Israeli government approved - BBC
記事を翻訳するときにまで気を遣うのか、というのは新たな発見であると同時に更なる不可解でもあり、そこまで徹底する理由もまた分からない。

たしかにPresidentという語には様々な意味がある。「社長」と訳す場合も多いし、文脈によっては「議長」を意味する場合もあるだろう。

それでも同じ記事の中で「US President Joe Biden」を「アメリカのジョー・バイデン大統領」と訳し、「Palestinian President Mahmoud Abbas」を「パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長」と訳すのはどうなんだろう。単に分かり難いだけでなく、何か翻訳として間違っているような気がしてならない。
 
posted by 非国民 at 20:37| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月09日

医師会への期待も不思議だったが、尾身さんへも期待も同じくらい不思議

分科会会長の尾身さんが一躍「正義の味方」扱いだ。どうして毎度こうなのか。もちろん尾身さんを悪く言うつもりはないし、彼の立場なら当然そう言うだろうな、とも思う。

尾身さんのスタンスの独特な分かり難さは、彼が常に「医療体制は絶対に改善しない」という前提でしか話をしないことに起因している。

もともと厚労省の人選で専門家会議のメンバーになった尾身さんだが、かといって厚労省の意を代弁しているだけ、というわけでもなかろう。ただ彼は、厚労省が何をして何をしないか、医師会が何をして何をしないか、長年の経験で熟知しているはずだ。どうせやらないに決まっていることを提言するのは時間の無駄だと考えている節もある。

それが彼なりの「現実に即した」専門的知見であり、求められていた役割でもあるのだろう。だからこそ尾身さんは昨春来一貫して「医療キャパは絶対に増えない」という前提に立ち、その中で出来ることだけを言ってきた。

とはいえ、結局のところ尾身さんの言うことは、医師会会長の中川さんが言うことと殆ど変わらない。同じことを言うだけなのに一方はかくも持ち上げられ一方がボコボコに叩かれるという現象が奇怪に過ぎる。
 
posted by 非国民 at 09:47| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月07日

いよいよ私も病んできた

コロナ治療の最前線に立つ現場の医療従事者がいかに過酷な境遇で働いているかという報道に接しても、全くもって素直に心が動かない。大変だろうなあ、とは思うし、もちろん彼らの使命感に敬意は抱くが、同時に「仕事があるだけマシじゃないか」とも思ってしまう。本心では、ただただ仕事がある人が羨ましい。

我ながら卑しいとは自覚するが、どうしてもその気持ちを抑えられない。
 
posted by 非国民 at 07:36| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月06日

懲りない面々

菅さんの落ち目がはっきりしてきたせいか、ここ最近やたらと安倍晋三応援団の威勢が良い。それもどうなのかなあ。
 
posted by 非国民 at 18:02| Comment(0) | 雑念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする